打ち合わせはお客さまのところで行うわけ
オンラインでの会議も増えてきましたが、打ち合わせはお客さまの事務所などで行っています。
行き帰りの時間がかかりますが、それなりの理由もあるのです。
資料が命
会計ソフトの入力や税金の計算には、いろいろな資料が必要になります。
「通帳とレシートで十分でしょ?」というわけでもないのです。
具体的になにが必要?は、ホント多岐にわたるので書き切れるものでもないのですが、次のような場面で追加の資料をお願いすることが多いです。
- 一つの数字にいろいろ混じっている
- 取引の条件がしりたい(契約書などで)
- 年度をまたぐ仕事は、具体的な時期
- シンプルに「これは何の入金 or 支払い?」
- 単価10万円以上のものの明細は必須 などなど
これがなければ経理ができない、というものもありますし、そうではないものもあります。
疲れているときなど本音では「経理はだいたいでいいよ」というときもあるでしょうが、ほんの少しでもムダな税金を払わないためにも必要なものです。
経理はコツコツ、小まめに、が基本なのです。
「税金の計算だいたいでやっときました!」なんて言われたら、やっぱりイヤですよね。
問題は「税理士が欲しがっている資料はどれか?」がわからないときもあることです。
必ずしも書類に同じタイトルが全国共通でついているわけでもないですし、メガネをかけながらそのメガネを探しているようなケースもあったりします。
また、疑問が疑問を呼ぶじゃないですが、資料が資料を呼ぶようなケースもあります。
なぜ、なんのために必要か?はもちろん説明していますが、「もしかして、これ?」を繰り返させてしまうのも気が引けます…
つまり、資料が集まっている場所で、一緒にさがすのが一番手っ取り早く、時間の節約にもなるのです。
税理士の仕事は税金の計算がメインですが、その基になるのはこれらの資料です。
資料集めは、税理士にとって「仕入」ともいえるくらい大事なことなのです。
雰囲気も大事
「分からないことあったら聞いてくださいね」と言わなくても聞いてもらえる、そんな関係が理想だと思っています。
電話やメールなどでも打ち合わせに近いことはできます。
最近はオンラインも主流になりつつありますね。
でも、対面ならではのこと、対面じゃないと伝わらないこともあるはずです。
顔は笑顔でも、なんか雰囲気・空気に違和感をかんじる。
とくに直感とか第六感などがなくても、そう気づくときって誰でもあると思います。
「もしかして、実は……?」というようなこと、ありますよね。
こういうことって直接に税金に結びつくわけでもないです。
ただ、税理士の仕事は、誰かの財布を預かるようなところがあります。
お金が命の次に大事なものかはともかく、「本音はどうなのか」がとても重要なのです。
それに近づくために、対面での打ち合わせを大事にしています。
時代に乗り遅れているかも
自分はそれほどITには強くありません。
といっても、普段の仕事を手書きでしているわけではないですよ。
手書きでやるのはメモくらいで、本での調べものを除くと、それ以外はすべてパソコン上でやっています。
もともと手作業の仕事が好きということもありますが(パソコンでの仕事も手作業か…(汗))、ITを積極的に取り込む姿勢に乏しいところがあります。
恩恵に気づいていないだけかもしれませんけどね。
ここまで書いてきたことを重要視しているという理由もありますが、いまだにZoomなどオンラインでのやり取りを仕事に活用はしていません。
勉強不足ともいえるかもしれませんね…
この点について、今後は変わる可能性はあります。
ただ、今しばらくは、打ち合わせはお客さまのところに伺っておこなうつもりです。
それでしか手に入らないものもあると思うのです。
なお、令和6年(2024年)5月以降、オンライン対応もおこなっています。
ですが、現場が大事とも考えていますので、オンライン「のみ」のお付き合いは遠慮させていただいていることご了承ください。
※ 記事作成時点の心境に基づいています。
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