令和4年分 個人の確定申告は、日本全体でどんな感じだったか
国税庁ホームページにて、「令和4年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」という資料が公表されました。
申告をした方の総数は例年とほぼ同じですが、自分自身でe-Taxを利用して申告した方が令和3年よりも150万人ほど増えています。
マイナンバーカードの普及が大きな原因でしょうね。
所得税
確定申告書を提出した方……2,295万人
ちなみに、令和4年12月時点で、日本の20才以上の人口は1億490万人です。
(総務省統計局「人口推計 全国:年齢(5歳階級)、男女別人口」令和5年5月報より)
5人に1人くらいの割合で確定申告をしていることになります。
還付のため申告書を提出した方……1,333万人
申告の総数のうち、還付申告の割合が58%です。
また、還付申告の90%は、収入が給与・年金のみの方となっています。
年末調整の後で、医療費やふるさと納税を申告することによる還付ということでしょうね。
なお、この構図はこの10年でほとんど変わりがなく、次のようになっています。
e-Taxの利用が増えている
確定申告書等作成コーナーを利用し、e-Taxで申告した方……592万人
前年より150万人増えました。
自分で申告書を作るためには、税務署に置いてある手引きや国税庁が運営しているサイト「確定申告書等作成コーナー」・市販の税務ソフトなどを利用すると思います。
この中でも、「確定申告書等作成コーナー」は使いやすいです。
その流れでe-Taxも、という事かもしれませんね。
また、マイナンバーカードが普及してきたということも大きいと思います。
所得税をe-Taxで申告するには、IDとパスワードを使う方式とマイナンバーカードを使う方式がありますが、パスワードがどっか行ってしまった……という事もありますしね。
ただ、手書きが悪いという事はないです。
まだ、すべての添付書類をe-Taxで送れるわけではないですし、紙の方が慣れていて安心という感覚も分かりますし。
消費税は来年に注目
個人事業主で消費税の申告をした方……106万人
この数字は、この10年ほぼ変わりません。
令和5年10月からインボイス制度が導入されますが、約200万人いると言われる個人事業主のうち、令和5年3月時点でのインボイス登録者数は約85万人のようです。
この数字だけを見れば、個人から受け取る請求書等の2枚に1枚はインボイスではない……
インボイスかどうかで消費税の納税が変わりますので、大変だけど確認をしなければ。。。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいております。
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