領収書は税金の割引券。お金と思って保存しよう
- 経費の領収書がどっかいっちゃったんだけど
- 領収書を保存するのって面倒だよね
領収書は、経費の裏付けとして必要なものです。
税金は、全般的に面倒くさいというイメージがあるものですが、領収書を保存しておくのも同じように面倒くさいと感じるかもしれません。
ただ、ちゃんと保存しておけば、領収書の金額の最低でも15%は、税金が少なくなるのです。
経費の裏付けとして領収書が必要
事業での利益には法人税や所得税がかかりますが、いずれも所得(儲け)の○○%が税金と計算されます。
売上ー経費=所得
→ 所得×○○%=税金
この経費の裏付けとして、領収書などが必要になります。
「誰に・いつ・いくら・何のために」支払ったのかを証明するためです。
もちろん、経費の中には、常識的に考えて領収書がとれないものもあります。
- 電車、バスなどの交通費
- お見舞いや香典、お祝い金 など
交通費であれば集計表、慶弔費であれば式の案内などを保存しておけば、領収書がなくても経費とすることは可能です。
また、不可抗力で領収書をなくしてしまう場合もあります。
そういうときは、注文書や見積書などで代用することもできます。
ただ、お金を支払った証明にはならないため、基本的には領収書がほしいところです。
領収書は税金の割引券
もし、領収書がないために、経費が少なくなるとどうなるか、考えてみましょう。
もともとの経費は「100」だったのに、領収書をなくしてしまったため「0」にした、というケースです。
結果として、税金が「15」増えてしまいますが、次のように言い換えることができます。
保存しなかった領収書×税率=余分に払う税金
見方をかえると、次のように表現することもできます。
保存している領収書×税率……この分、税金が少なくなる
ちなみに、個人・会社の税率は、次のとおりです。
いくつかの税金をまとめていますので、ざっくりとした目安程度のものですが。
- 個人……所得税、住民税、事業税(5%)
- 会社……法人税、住民税、事業税
税率がもっとも小さいところは、個人で15%、会社で25%です。
つまり、領収書の金額について、最低でも、個人なら15%、会社なら25%、税金が少なくなるのです。
税金の割引券と言えるでしょう。
もっとも、税金をすくなくするために経費を増やせば、手取りのお金は減ってしまいます。
あくまでも、必要なものとして使った分の領収書は保存しよう、ということです。
事業の目的には、お金を増やすこと、もありますし。
普段の生活でも、買い物のさいに割引券をもらうことがあります。
この割引券は、次にお金を使うときに、すこし割引されるものですが、欲しくない買い物もしてしまう可能性がある……
税金の割引券という表現は、すこし違うかもしれませんね。
領収書はお金に近いもの、と言えるでしょうか。
ただ、割引券を捨ててしまうかたも少数派だと思います。
なるべく多く残しておくはずです。ある程度の整理をしながら。
領収書も同じです。
こまめに選り分けて、いつでも出せるように保存しておきましょう。
取ってあるけど、どこにあるか分からない。
これは保存してないようなものです。使いたいときに使えない割引券……
そうならないような保存の仕方も必要です。
まとめ
税金を計算するさいに、経費の証明として領収書が必要になります。
ちゃんと保存しておけば、領収書の金額の最低でも15%(会社なら25%)は税金が少なくなるのです。
領収書は、税金の割引券ともいえるでしょう。
普段の生活では、ポイントや割引券を集めるのを趣味にしているかたもいますよね。
経費の領収書あつめを趣味に……とは言いませんが、ちゃんと保存しておけば税金が少なくなるという見方もできるのです。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいております。
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