お金をつかう動機が「税金」であってはいけない

利益が思ったよりも多くでると、なにか経費ないかな?と考えてしまうと思います。

税金を減らせるので。

この考え方ってどうなんでしょうか。

税金が減る、という誘惑

経費を増やせば、税金が減る。だから、経費は多いほうがいい。

こう思ってしまうのもわかります。

だって、経費は自分のためになるけど、税金を払っても自分のためになる実感がわきづらいので。

だから、利益が多めにでたときなど、なにか経費の使い道がないか探してしまいますよね。

税金でもっていかれるのは、バカらしい……

 

大企業であれば、ムダに利益をへらすことは、結果として配当がすくなくなることに繋がります。

そうなると、長い目でみれば株主は離れていってしまうため、利益はおおく・配当もおおくするように制御がはたらきます。

しかし、ひとり社長や家族経営の会社は、そういった問題はありません。

むしろ、利益が少なくなれば、会社の株価がさがるので、子供など自分より下の世代へ自社株の贈与がしやすくなるというメリットさえでてくるのです。

 

ただでさえ、世の中には「節税」という売り言葉で、いろいろなものがあります。

スマホやパソコンを見ていれば、そういう情報は簡単に目に入ってきますし。

また、自分が検索したりクリックした分野のことは、それ以降、広告などで表示されやすくなる傾向もあります。

どんどん深みにはまってしまうのです。

いちど気になると、税金が減るという誘惑は、はなれるのが難しいのです。

 

お金をつかう、ということは投資

経費ってなんでしょう?

売上をあげたり、事業をつづけていくために必要なものです。

基本的には、先に経費があって、後から売上がきます。

つまり、経費というのは、売上を得るための投資なのです。

※ この基準からはずれたものは、社長や役員・家族への給与になり、税務上は経費とならない可能性があるので注意しましょう。

 

投資をしたら、結果が気になりますよね。

得したのか、損したのか。

税金を減らすための経費は、どんな結果になるでしょうか。

必ずしも売上につながるとは言い切れないんじゃないかと思います。

たしかに税金は減ります。

ただ、税金を払っていれば増えたであろうお金は減ってしまいます。

経費(投資)の結果が、これで良いのか?ということでしょう。

 

税金を払えばお金は残る

事業の目的には、お金を増やす、ということもあります。

お金が増えなければ、生活費がでないので、誰でも困ってしまいますよね。

税金を減らすことを考える余裕があるなら、おそらく生活費は十分に稼げているものと思います。

こういうときに税金を減らす目的でつかう経費は、ムダなものになりがちです。

 

ムダな経費をけずった結果、税金が多くなってしまったら、どういうことが待っているのか。

それは、ムダな経費をつかったときよりも多くのお金が残っている、ということです。

もし、もう十分な貯金があり、これ以上は必要ないなら、ムダな経費をつかっても良いのかもしれません。

ただ、これは将来に必要なお金がいくらか?が分かっているという前提です。

 

経費を増やして税金を減らしたいと思ったら……

「将来に必要なお金はいくらかな?」と考えてみましょう。

そして、ムダを承知で経費をつかうなら、税金のためではなく、せめて会社のためになるような使い方を考えましょう。