分かりやすいと思ったら気にしたいこと

分かりやすさって大事ですが、それだけでは足りないかもしれないと思ったりしています。

 

分かりやすさは売りになる

税金の話ってむずかしいです。

言葉もそうですが、仕組みもなかなか。

前提となるものが既にむずかしいですし、それに乗っかる仕組みもむずかしいので、分かってもらうのは一苦労なのです。

 

どう説明するかな……?と頭をひねっているとき、ネットの情報も見たりしますが「○○を分かりやすく解説!」なんて記事はついつい見ちゃうものです。

どんな流れで説明しているか。

どんな言葉や図をつかっているか。

専門用語のかみくだき具合はどうか。

 

頭の中を整理し直して、相手にあわせて言葉を選び直して、どう説明するかを考える。

税理士の仕事は税金の計算だけではなく、選択肢を提示して選んでもらうことも含まれます。

なので、分かりやすい説明というのは大きな売りになるはずです。

分からなければ、選べないので。

 

分かりやすいと思ったら気にしたいこと

聞く立場からすると、分かりやすい説明って違和感がなくスムーズです。

途中で「ん?」ということもなく。

 

何も問題はないはずですが、分かりやすさ「だけ」では足りないんじゃないかと思ったりもします。

スムーズすぎて記憶に残らなかったり、知った気になって満足しちゃうこともあるだろうからです。

言葉はヒドイですが、悪銭身に付かずみたいな可能性もなくはない……

 

探していたものがやっと見つかった。

分からなくて考えていたものが、ようやく腑に落ちた。

分かりやすい説明のおかげでこうなるなら、話は別です。

聞き流すこともなく、しっかり記憶に残るでしょうから。

 

つまり、分かりやすさの前に、分かっていないことがあぶり出されていることが大事なんだろうということです。

 

自分の手を動かしてみるのも大事

分からないことを探るため「聞く」ということには神経をつかいます。

また、分からない状態でつかう言葉、分かっている状態でつかう言葉も全然ちがったりするので、言葉にも気をつかったりします。

「自分の考えでは△△だから○○になるはずだ」と教えてもらえればよいですが、自分の考えを言葉にするって結構むずかしいですしね。

(コミュニケーションは大事だと思っていますし、相手に責任をなげるつもりもないです……(;^ω^))

 

ということがあるので、情報や便利にあふれている今ですが、自分の手を動かしてみるのも大事かなと思います。

それで問題が解決できれば言うこと無しですが、少なくとも何が分からないかをあぶり出すためにも。

 

と考えると、情報がありすぎたり便利すぎるのも良し悪しかもしれないですね。

分からないことや問題を何とかするたびに、応用のきく力がついていくように思うので。

そのときではなく、後から振り返ると実感できる。そんな類のものです。

 

「分かりやすいな」と思ったら、何に対して分かりやすいのか、気にしてみてください。

 

※ 記事作成時点の心境に基づいています。