地図なしで知らない土地を歩くか
計画は、経営における地図のようなものです。
知らない土地を歩くためには地図が必要
地図をもたずに知らない土地を歩く。
なんとなく市街地をブラブラするのであれば、駅や道路などを示す標識があるから地図はいらないかもしれません。
でも、山や森など自然を歩くなら地図が必要です。
場合によってはコンパス(方位磁針)も。
迷ったら帰れなくなりそうだし、電話だって圏外でしょう。
場合によっては救助してもらうことも難しいかもしれません。
万が一のことを考えれば、地図は必須です。
というのは、当たり前のことですよね。
さて、経営です。
経営というのは、知らない土地を歩くようなものです。
- 自分はどこにいるのか
- 周りに何があるのか
- どこへ向かうのか
こういう事を意識しているでしょうか。
自分はどこにいる……?
これは今の状況のことです。
売上や利益、財産、今かかえている問題などを把握しているでしょうか。
周りに何がある……?
これは事業をとりまく環境です。
お客さま、取引先、立地、同業他社、銀行、税務署など。
環境に合わせなければいけないこともあるので、無視はできないですよね。
どこへ向かうのか……?
もちろん、将来めざすところのことです。
もし現在地にとどまるなら、それは「歩く」ことにはならないので地図は必要ないかもしれません。
ただ、周りが変わる可能性をかんがえれば、現状維持だって難しいときはあります。
もし目指すところがあるのなら、「それはどこなのか」をなるべく数字や言葉で自覚することが必要です。
だって、どこへ向かうかも分からずに歩き始めないでしょうから。
経営において「どこに向かうのか」をあらわすのが「計画」で、地図にあたるものです。
現実の地図では、「向かった先に何があるのか」や「道中に何があるか」は誰かが調べてくれています。
でも経営では、それらは不明です。
やってみなければ分からないこともあるので、試行錯誤も必要になります。
そんな条件でも、地図をもたずに歩くのは怖くないでしょうか。
だから計画は必要なのです。
でも、計画はいちど作っただけでは不十分です。
計画は見直しが必要
いちど作った計画も、見直さなければ意味はありません。
- 自分がいるところが変わる
- 周りが変わる
- 目指すところが変わる
こういうことがあるからです。
売上やスタッフ・財産などが増えたり減ったりすれば、現在地は変わります。
その現在地が変わったことを教えてくれるのが、決算書や試算表です。
「1か月前はそこにいた」を知るより「今いるところ」を知りたいものですよね。
なら、数字の書類は早くみるべきです。
お客さまや取引先・世の中の動向など周りも変わります。
これを押さえるのがマーケティングです。
自分のことだけではなく、経営環境の動きも気にしているでしょうか。
自分がいるところや周りが変われば、目指すところが変わることもあります。
また、変わらざるを得ないときもあるでしょう。
人や生き物・自然が環境に合わせてかわってきたように。
このように物事が変わったあとで、最初につくった計画をみたらどう思うでしょうか。
「これはもう役に立たないな」
こう思うのが自然でしょう。
であれば、計画も作り直さなければなりません。
もし目指すところがあり、そして地図をもって歩くのであれば。
もしかしたら変化はそうそう起こらないかもしれませんが、現状維持だって大変です。
いまあるお金を守るためにも、将来をみておくことは大事なのです。
まとめ
計画をつくり、見直しながら経営の参考にする。
計画は、経営における地図のようなものです。
なるべくパッとみれるシンプルなものがよいので、会計ソフトにある推移表をベースに「予測・予定・希望・必須など」推移表をつくってみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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