コツコツ経理で得られるもの・失うもの
経理は面倒、税金の計算のためにやらなきゃいけないからやる。
こんなイメージがあると思います。
ですが、経理は本来、自分のためのものなのです。
得られるもの
経理は、量におうじて毎日・毎週・毎月といったサイクルでコツコツ片付けておくことをおススメします。
すると
- 成果が目に見える
- 現状を把握できる
- 義務感がひとつ減る
- 経営に役立つ
- 知らないが故の損を回避、につながる
- ドンブリ勘定から抜け出せる
少なくともこのような効果が見込めるでしょう。
成果が目に見えれば、モチベーションにつながります。
自分がやった仕事がどうだったか、数字に表現するとどうなるか。
こういうことを振り返って、じゃあ今後どうするかにつながるのです。
もちろん上手くいかなかったときは見たくない気持ちになるかもしれませんが、サラリーマンではなく独立して事業をしているならへこたれている時間はないでしょう。
現状を把握できれば、いま打つ手、やらなければいけないこと、やってはいけないことなどがハッキリします。
何かがうやむやなまま進んだ結果、思わぬ落とし穴に落ちてしまったとしても、熱意と時間をかければ最終的にはいきたいところにいけるでしょう。
また、寄り道やムダが個性をつくるような面もあるかもしれません。
ですが、分かってやるのと知らずにやるのには、大きな違いがあります。
経理というのは、税金の申告があるため最終的にはどうしてもやらなくてはいけないものです。
やれば義務感(やらなきゃいけない感)が減りますし、また経営にも役立ちますし、損得の問題でも損しないようにすることができるでしょう。
経理をためることができるのは、おそらくお金に問題がない状況にいるからではないでしょうか。
お金が足りなければ、目の前に倒産がチラつくわけなので必死になるはずですから。
コツコツ経理をするのは、「とりあえずお金があればよい」から一歩踏み込み、自分のやりたいことにより早く近づくためです。
つまり、税金のためではなく、自分の将来のためなのです。
失うもの
楽しい時間はへるかもしれません。
時間というより気分の問題ですね、きっと。
夏休みの宿題を8月31日にまとめてやるときの、そんな気分になるんだろうと思います。
経理が好きあるいは経理に向いているかたは、数字がととのったときにスッキリした気分になるはずです。
それがあるから苦にならないし、コツコツ経理ができるのです。
いっぽう数字が苦手なかたは、「1+1は3でも4でもいいじゃない」と感じてしまうのかもしれませんね。
お金や数字にも感情があって、喜んでいるときは「1+1=10」、怒っているときは「1+1=-10」のようなことになるなら話は別ですが、お金も数字も冷たいものです。
どんなときでも「1+1=2」なのです。
裏返すと、数字は客観的ともいえるのですが。
習慣は少しずつ
興味がないのを無理強いはできませんが、興味はやるから出てくるもの、と言うこともできます。
鶏が先か、卵が先か。
答えはわかりませんが、やったから出てくる興味もあると思います。
自分でも予想しなかったときに。
最初は気が乗らないはずですが、コツコツ、少しづつやりましょう。
習慣の力は偉大です。
いずれ、やらないと気になってしまう状態になるはずです。
経理は自分、将来の自分のためなんですから。
思わぬ落とし穴にはまらないように、また知らなかったから損したを避けるためにも。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいています。
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