110円(8%)。。。10%じゃなくて?

「こっそり」とか「ズルい?」とは付き合わずにやっていきたいものです。

 

ちょっとした違和感

会計ソフトの入力を、いまだに手入力することも結構あります。

なので、それなりの量の領収書を1枚1枚チェックするわけですが、ホントたまにですけど見かけます。

110円(8%)的な領収書を。

 

普通の感覚だと、8%なら108円じゃない?となると思うんです。

商売上手ともいえるでしょうし、ちょっとズルいともいえます。

ただ、世の中これぐらいじゃないと渡っていけないものなのかな、とも思ってしまいます。

「値上げします」というと「えっ……」ってなりがちですし。

だから、相手の気持ちも分からないではないのです。

 

他にも、値段は変わらず、でも中身が減っている、というパターンも見かけます。

共通しているのは「こっそり」という点です。

ただ、どうやって値上げを切り出すかって、難しい話ですよね。

 

インボイスをきっかけとした値引き

インボイス制度がはじまると、免税事業者は値引きを頼まれることが多くなりそうです。

料金がそのままだと、相手の納税が増えてしまうので。

ただ、取引先が次のかたのときは、相手の納税は増えません。

  • 消費者(=事業をしていないかた)
  • 免税事業者
  • 簡易課税をつかっているかた

なので、これらのかたから値引きを頼まれる理由はないのです。

また、値引きするにしろ、今年10月からの3年間は2%ほどで十分なはずです。

免税事業者だからといって、消費税分まるまる値引きされる謂れはないのです。

 

これらを踏まえて、相手の出方をみてみましょう。

「うちは簡易課税だから、料金そのままでいいよ」

「免税なら、消費税のぶん値引きしてね」

多くの場合、値引きは避けがたいのも事実ですが、取引先がどんな人間かを知るいい機会でもあります。

正直なのか、商売上手(ズルい?)なのか。

 

こっそり・ズルい、とは付き合わない

「こっそり」とか「ズルい?」があるなかで、付き合いを続けていくのはキツイものがありますよね。

ビジネスだから当たり前、世間の常識みたいな風潮もありますが。

消費税のルールから外れた値引きも、お金のことを考えると受け入れざるを得ない状況もあるかもしれません。

今は。

 

そういう取引先とは仕事をしない、ということが出来ればよいのでしょうね。

税理士は営業のプロではないので、気の利いたアドバイスができないのがもどかしいところです。

お互いに気に入る取引先をみつける・出会うのって、縁とか運の要素もありますからね。

税金とか数字なんか役に立たない場面ですが、でも応援していますよ。

自分の力が認められて、やりたいことが上手くいくように。

 

※ 記事作成時点の心境に基づいています。