織田信長(桶狭間の戦い)にみるスモールビジネス
歴史で有名な桶狭間の戦いでおこったことは、スモールビジネスの戦いかたに活かせることがあります。
それはランチェスター戦略とよばれるスモールビジネス向けの経営戦略です。
どんなことが軸になる戦略なのか、みていきましょう。
桶狭間の戦い
織田信長という戦国大名。
歴史が好きなかたはもちろんご存じでしょうし、そうでなくても学校の授業で名前だけは知っているかたも多いと思います。
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」を詠んだとされる人です。
ゲームをやるなら40年前くらいからある「織田信長の野望」が有名ですね。
その織田信長の、おそらく最初の大ピンチであり、勝って名をあげたのが桶狭間の戦いです。
相手は隣国の大名である今川義元。
海道一の弓取り(=東海道で一番の武士)の異名をもつ大大名です。
その今川義元が25,000人を率いて攻めてきた。
迎え撃つ織田軍は、2,000~3,000人ほど。
だいたい10倍差です。
(数字はWikipediaを参考にしています)
現代でいえば
社員数25,000人 VS 社員数3,000人
どちらのほうが稼げるか……?のようなものです。
ですが、今川義元を守っていたのが300人ほどだったことや、豪雨のなかで戦っていたことなどがあり、今川義元は討たれてしまいます。
もしかしたら、今川義元本陣を攻めた織田軍は300人よりも多かったのかもしれません。
局地戦においては、人数で勝っていたのかもしれないのです。
また、悪天候で軍団がバラけていたのかもしれません。
結果、織田軍が勝つのですが、この戦いがおこなわれたのが愛知県にある桶狭間なのです。
この戦いは1560年、いまから400年前におこりました。
ですが、当時でも現代でも織田軍が勝つことは常識的にかんがえてあり得ない。
なので桶狭間の戦いは有名なのです。
この桶狭間の戦いは、スモールビジネスに共通するものがあります。
スモールビジネスの戦いかた
大企業からみたとき、スモールビジネスは弱者です。
売上や利益、規模、知名度など多くのところで相手にならないので。
その弱者の戦いかたについて「ランチェスター戦略」という経営の方法があります。
1900年ごろ、イギリス人のランチェスターというかたが第1次世界大戦のさいに提唱した軍事戦略がもとになっているものです。
さきほどの数字をもう一度つかいますが
25,000人 VS 3,000人
この人数がまともに、そして同時にぶつかれば、人数がおおいほうが勝つのが道理です。
でも、桶狭間の戦いのように局地戦においては人数でまさることも起こり得ます。
また、一騎当千というように「質」の問題もあります。
そこでランチェスター戦略では、「弱者は資源や質を集中させる」ことが勝つための方法として述べられているのです。
事業をはじめたときは、お金も経験も知識も十分ではないことがあります。
でも、その市場には大企業も参加あるいは大きな影響をもっていることがないでしょうか。
そんな中では、たとえば薄利多売のような大企業ならではの方法にはりあっても事業をつづけていくのは難しいものです。
そこで、大企業とは比較されないように、次のように「資源や質を集中させる」ことがランチェスター戦略では謳われています。
- 営業エリアを近場にしぼる
- 何かに特化する
- 自分にしかない強みをつくる
- 大企業がいないところを探す
- 同業を知り、差別化する
どれもこれも決断する・見つける・育てるのは時間がかかるし難しいことばっかりかもしれません。
ですが、つまりは「自分にしかできないこと」をやるのです。
起業したときの想いや将来それができたときのことを考えてみましょう。
やる価値はじゅうぶんにあると思うのです。
まとめ
桶狭間の戦いを参考に、ランチェスター戦略というスモールビジネス向けの戦いかたをご紹介しました。
「資源や質を集中させる」
そのカギになるのが「自分にしかできないこと」をすることです。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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