聞きたくないことを伝えるのも税理士の仕事

耳の痛いことや自分の意に沿わないことは誰でも聞きたくないものですが、それを伝えるのも税理士の仕事です。

もしかしたら、良薬は口に苦しということがあるかもしれないですし。

 

否定的なことは聞きたくないもの

自分がやろうと思っていることを否定されると、凹むものです。

軽い気持ちでちょっと言ってみただけならまだしも、時間をかけたり調べたりして考えてきたものを否定されると猶更です。

 

言われてから時間をおき、もう一度考えてみると「そうかも…」と思えることもありますが、その場では凹んだり頭にくるものです。

とくに味方だと思っている相手から言われた日には……

 

聞きたくないことを伝えるのも税理士の仕事

と、誰でも否定的なことは聞きたくないことを分かった上で、それでも伝えなければならないことってあります。

「損な役回りだな……」と思いつつ。

 

もちろん、伝えないこともできるわけです。波風も立たないですし。

でも、それでは場合によっては見殺しにすることなるかもしれない。

少なくとも知ったうえで選ぶほうが良いのでは。。。

 

とにかく目先の税金がへれば何でも良いか……?

多くの場合、税金がへれば手取りのお金もへります。

税金を払いたくない気持ちは誰でもおなじですが、お金を増やしたいなら税金も増えるという残念な仕組みになっています。

脱税というのも方法論としてはあるわけですが、将来の税務調査や次回の誘惑など将来に大きなツケを残してしまいます。

(やめましょうね……(;^ω^))

 

ホントは赤字だけと粉飾して黒字にしたい……

融資を受けたいときや取引先を増やしたいなどの場面で出てくる誘惑です。

つまり嘘をつくわけです。

いちど嘘をつくと、それをカバーするための嘘も必要になってきます。

なので、抜け出すのはすごく難しいのです。

(これも、やめましょうね……( ;∀;))

 

他にもいろいろな状況がありますが、理屈では正しくても受け入れにくいことってあると思います。

また、そのときは分からなくても後になって分かることもあるはずです。

税理士の説明が悪いと言われればそれまでなんですが……

 

ただ、だから税理士の存在価値があるんじゃないかと思っています。

周りにイエスマンしかいないなら「考えや理解が変わるチャンスがない」ともいえます。

なので、相手が聞きたくないことを伝えるのも税理士の仕事なのです。

 

話すときの雰囲気が大事

伝える前に、相手のことをよく聞くのも税理士の仕事です。

なにかしらの要素が欠けていれば、結果はガラリと変わりますし、税金が一桁ズレることだってあるからです。

 

となると大事なのは、本音をいえる雰囲気だったりします。

相性がいい、仲がいい、をちょっと超えるものです。

あるていどは税理士が主導権をとれるとしても、本音を言う・心を開くというのほ難しいことなので、お互いに意識する必要があるかもしれません。

 

「聞きたくないだろうけど伝えておかねば……」というのは大事な話です。

良薬は口に苦し、であればと思いつつ伝えています。

それが出てくるのはこうした会話の後なので、会話のベースになる雰囲気も大事なのです。

 

※ 記事作成時点の心境に基づいています。