税理士試験で時間が足りない問題についてやったこと
税理士試験は、とにかく時間が足りません。
そして、おおくの受験生がボーダーラインにいるので、合否は1~2点のちがいで決まると聞いたこともあります。
配点や正解が公表されないので事実はわかりませんが、時間にして2分くらいの違いかもしれません。
その2分をどうつくるかについて、自分なりの考えを記事にしました。
時間配分のルールを決めておく
税理士試験は、年・科目によって多少の違いはあるでしょうが、時間がぜんぜん足りません。
どの科目も2時間ありますが、できれば3時間、字をていねいに書くなら4時間、検算もするならもっと……
きっと終わらないことを前提につくられているのでしょうね。
すべての問題に解答できればよいのでしょうが、いくつかの過去問を時間無制限で解いた結果、自分はそれはあきらめました。
4~5時間くらいかかりましたので。
(人により違うでしょうから、何回か時間無制限でやってみるのもおススメです)
そこで、限られた時間をうまく使うには、前もって時間配分のルールを決めておくことが大事だろうと思います。
これは、まんべんなく答えるためでもあるのですが、時間に追われているなかで捨てる問題をみわける判断力をつけるためです。
なので、試験当日というより、ふだん勉強しているときにより大事です。
いろんな意見があるでしょうが、自分は過去問を重視していたので、月1回のペースで5~6回くらい解きました。
もし自分が問題をつくるなら、過去の作問者を参考にするだろうなと思っていたので。
何回かやると、問題も見覚えがある感じがするのですが、前回あっていたところが間違ったりする。
やるのが2回目なら100点とれて当り前……
けっしてそんなことはないです。。。(;^ω^)
おなじ問題を何回も解いて意味あるの……?
とうぜんの意見ですが、自分にとっての目的は2時間の流れを体に覚えさせるためでした。
合格ラインである60点とれるペースを知るため、でもあります。
その結果、ズルズル考えるのは歯止めがきかないので、時間配分にはルールを決めなきゃダメだという結論になったわけです。
ちなみに、自分は次のようなときは捨てていました(または後まわし)。
- 問題文の意味がわからない
- 一読しても計算過程が頭にうかばない
- 電卓をたたく回数が多すぎるとき(計算過程で点をとりにいくときは除く)
時間短縮のための小ワザ
すこしでも時間を短縮するために、自分がやっていたのは次のとおりです。
- 青いボールペンをつかう
- 数字の書き方に気をつかう
- 勘定科目は略す
- 素読みしておく
青いボールペンをつかう
問題を解くにあたり気をつけることやキーワードには、チェックをしていました。
財務諸表論では、次のように問題文のうえで解くこともしました。
こんなとき、すこしでも目にとまりやすいように、青いボールペンをつかいました。
(赤ペンは、自己採点のときのものです)
問題をときながら「さっきのアレなんだったっけ?」となったとき、目が飛ぶ・探すことで時間をつかうのが怖かったので。
黒も青もおなじようなものに感じるかもしれませんが、1分でも大事!!と思っていました。
数字の書き方に気をつかう
早く書くと、どうしても字体がくずれます。
(赤ペンは、自己採点のときのものです)
計算用紙にまとめ、それから解答用紙にうつすときは、転記まちがいもこわいものです。
書き方には人それぞれのクセみたいなものがあると思いますが、次の組み合わせには気をつかいました。
- 「1」と「7」……「7」は2画
- 「5」と「8」……「8」は2つのマルをちゃんと閉じる
自分でも読めないときは、問題文に戻らなきゃいけない。
いちど戻って帰ってくると、つづきを違うところからスタートしてしまうこともあり得ますし。
これも時間をロスしてしまうので、数字の書き方には気をつかいました。
勘定科目は略す
計算用紙をつかって解くときは、長い科目は略すのもおススメです。
科目って漢字オンリーが基本で書きづらいですから。
単に短くする・省略するだけではなく、ひらがな・カタカナ・アルファベットもつかえます。
ただし、練習は必要です。
自分でも何をどう略したかわからなくなると、逆効果ですしね。
素読みしておく
試験がはじまったら、1分~2分ていどで素読みをしていました。
- 問題文は何ページあるか
- それぞれの問題の「テーマ」で苦手なところや知らない言葉がないか
これにより、時間配分を±5分くらい調整していました。
時間の短縮とはあまり関係ない気もしますが、「あとにヤバそうなのが残っている」となると火事場の馬鹿力でないかな……という期待をこめて。
まとめ
税理士試験は、とにかく時間が足りません。
そして、合否は1~2点のちがいで決まると聞いたこともあります。
配点や正解が公表されないので事実はわかりませんが、時間にして2分くらいの違いかもしれません。
すこしでも参考になれば。。。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいています。
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