税金はホントに少ない方がよい?
今まで「税金払いたい!」なんて人に会ったことはないですし、
正直なところ、私も税金は出来るだけ少ない方が良いな、と思ってしまいます。
確かに、誰も税金を払わなければ困った事になるのは分かりますが、
ニュースなどで税金が無駄遣いされたであろう記事を見たりすると、
「税金払いたくないな」という気持ちはますます強くなってしまうのではないでしょうか。
さて、税金と一口に言っても、
固定資産税のように持っているモノの価値に応じてかかるのものや、
消費税のようにモノやサービスを使った(消費した)からかかるものなど様々なものがありますが、
今回取り上げる税金は事業で儲けたときの税金です。
個人の方は所得税・住民税・事業税、
法人の方は法人税・住民税・事業税です。
これらの税金は次のように計算されます。
売上ー経費=所得(儲け) → 所得(儲け)×税率=税金
儲けが多ければ税金も多くなるし、
儲けが少なければ税金も少なくなる訳です。
では、税金を払った後に残るお金(手取り)はどうでしょうか。
税金が多ければ手取りも多く、
税金が少なければ手取りも少なくなるのが道理です。
お金を増やしたいとなれば、
税金も多くなってくるという仕組みになってしまっている訳です。
例えば、次のような状況があったとします。
売上(100)ー経費(60)=所得(40) → 所得(40)×税率(30%)=税金(12)
手取りは…
所得(40)ー税金(12)=手取り(28)
ここで、「税金減らしたいな」と経費を20追加したとします。
売上(100)ー経費(80)=所得(20) → 所得(20)×税率(30%)=税金(6)
手取りは…
所得(20)ー税金(6)=手取り(14)
この2つを比べると、税金が少なくなれば手取りも減ることがお分かりいただけると思います。
当然、税理士として出来る限りの節税を提案していますが、
追加でお金を使わずに(所得を変えずに)できるものとなると、
財務状況や生活環境、その時々の法律などにもよるため一概には言えないのですが、
100の税金が10になるような過度な期待は持たない方がよいかな、というのが実感です。
お金を増やすためにそれなりの税金を払うのはしょうがないと割り切れれば良いですが、
難しいところですよね。
税理士と会話をするときは
「税金いくらかな?」といったあたりを気にするかもしれませんが、
「どうしたらお金が増やせますか?」と聞いてみるのも良いかもしれませんね。
税理士は経営コンサルタントではないですが
言ってみれば数字のプロです。
レシートや通帳を渡して「税金の計算だけお願いします」ではもったいないかもしれないですよ。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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