申告がギリギリだと、もったいないかもしれない。
- 領収書やレシート集めるの大変だよね
- 税金の申告って面倒だなあ……
税金の申告は、いってみれば1年間の総まとめですが、その準備は、こまめにやっていないと大変です。
ただ、税金の申告を大変と感じるなら、もったいないかもしれないですよ。
税金の申告は大変
夏休みの宿題をやるのは、8月31日。でも、できれば問題なし。
税金の申告も、同じかもしれませんね。
ただ、1年に1回のことなので、領収書やレシートなどを集めるだけでも大変です。
また、「このレシート何だったっけな?」というものがあっても、思い出すことが難しいときもあるかもしれません。
夏休みの宿題は1か月ていどのものですが、税金の申告は1年分を振り返るわけですからね。
できれば、こまめに領収書などを整理しておいた方がやりやすいのですが、本業が忙しいと、どうしてもそこまで手が回らないのも分かります。
税金の申告って、やるメリットを感じないうえに、お金が出ていくだけ……
申告したら報奨金がでたり、期限より○○日前ならすこし割引がある、などあれば話は変わるのかもしれませんけどね。
ただ、会社の場合は、2年連続で申告の期限に間にあわないと青色申告が取り消しになるので、すくなくとも期限には間にあうように準備をすすめましょう。
(このデメリットは大きいです)
また、税務署から言われるまで、申告をしない……というのもやめておきましょう。
もしかしたら例外があるかもしれませんが、結局は、ハッキリと損しますので。
ギリギリだとできないこと
税金の申告をするためには、まず帳簿をつくります。
領収書や請求書、口座の履歴などすべての情報を、会計ソフトに入力するのです。
その結果、手持ちの財産をまとめた貸借対照表、1年間の売上や儲けをあらわす損益計算書などが出来上がります。
「現在地を数字であらわす」作業ともいえます。
そして、これらをベースに、税金の申告書をつくる、という流れになっているのです。
いま、数字やお金のことで、なにか気になっていることはありませんか?
この疑問に答えるには、まず原因を突き止めなくてはいけませんが、その原因はできあがった帳簿に隠されています。
もちろん、経験や体感・直感から解決できることもありますが、原因や理由を数字であらわすことができれば、確信の持ち方が変わるでしょう。
申告がギリギリだと、このあたりのことを考える余裕をもつのが難しくなります。
将来、やりたいこと・必要なことはありませんか?
そのために、こんな悩みは多いです。
- 役員報酬はいくらがいいのか
- 人件費はいくらまでだせるのか
- 借り入れをした方がいいのか
- 利益はいくら必要か
つくった帳簿は過去~現在までのデータです。将来をあらわしている訳ではありません。
しかも、ヒトの問題で苦労している、営業や取引の現場で苦労しているといったことは数字にあらわれにくいです。
事業の一部しかあらわしていない……かもしれませんが、数字であらわせるものは全て詰まっています。
上記の問題や、将来どうしたい?どうする?ということを考えるとき、ベースになるのはやっぱり帳簿なのです。
帳簿だけではないかもしれませんが、帳簿も含まれます。
自分がやりたいことと現在のギャップを洗い出し、今後どうするかを考えることに帳簿が役に立つのです。
というより、これが帳簿の本来の役目なのです。
申告がギリギリということは、帳簿をあまり活用していない可能性を考えてみましょう。
ギリギリでもよい場合
青色申告の取り消しなどのデメリットをさけるため、申告は期限に間にあうようにやった方がいいのは事実です。
ただ、帳簿をじっくり眺めて活用したり、数字のことを考えるのは、必須のことではありません。
たとえば、売上や経費などが安定していたり、現状にとくに問題がないようなら、ムダな手間をかける必要もないので。
ただ、問題がないと「感じている」だけであれば、知らぬが故の損や落とし穴に備えるため、お金は少し多めに残しておくのがよいでしょう。
いざというときの備えとして。
帳簿を活用する・しないにかかわらず、大事なのは、問題がおこったときにどう変えていくか、なので。
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