減税のニュースを見聞きしたときには

減税は嬉しいものですが、それよりも稼ぐ力を考えてみましょう。

 

減税は嬉しいものの

「減税される」と聞けば、すなおに嬉しいものです。

令和7年も、所得税がいくらか減税されましたしね。(いちおう個人住民税も)

 

でも、その減税も中途半端な感じで終わっています。

というのも、ほぼおなじ計算構造になっている所得税と住民税。

減税のされかたは両者に違いがあり、かつ、住民税はほぼ据え置きだからです。

 

財源がないのか、国や自治体にとってはまだ税収が足りないのか。

ホントのところは、分かりませんけれどね。

 

それでも、ひとつ言えるのは人口構造です。

高齢のかたが、20~50代くらいのいわゆる現役世代よりも多いということ。

当然この先は、モノやサービスを消費するひとが、どんどん少なくなっていきます。

 

すると、会社や事業主にとってみれば、売上が先細るのは簡単に予想できます。

なので給与も上げづらい。

給与をあげた状態で売上が減ってしまえば、赤字になってしまいますから。

 

とはいえ、給与が上がらなければ、つかえるお金も増えない。

かつ、現役世代は減っていく。

すると、売上はますます増えづらくなる。

こんな悪循環になってしまうわけです。

 

…ということが国や自治体にはみえているので、減税にも煮え切らないところがあるのかもしれないですね。

いずれ税収は減ると。

そのときになって増税というのは、やっぱり難しいでしょうから。

 

社会保険も結構な負担

人口構造については、もう一つおおきな問題があります。

健康保険や年金といった社会保険料ですね。

 

こちらのほうは減るどころか、順調に増えてきています。

ときどき微減…があるにせよ。

多くのかたにとって、税金よりも社会保険料のほうが多いのが実情のはず。

くわえて、これまで対象になっていなかったパートなどのかたも、対象にする動きが広がってきています。

 

税金も社会保険もまとめて「税」という気持ちになるかもしれませんね。

どちらも「持っていかれる」のは同じですから。

ただ、税金は税理士。社会保険は社会保険労務士。

このように国家資格も分かれていて、じつはまったく別の分野だったりするのです。

 

と話がそれましたが…

医療や年金のことを考えれば、社会保険料が増えていくのは道理と思えます。

病院を利用するひと・年金を受けとるひと。

ともに増えていくわけですので。

 

かといって、税金も社会保険も増えていけば、「そんなのムリ」

当然こうなります。

それを押して増税などすれば、だれも生きてけない…

今後どうなるんでしょうね。

 

今後どうなるか

国や自治体側からみたとき、税収や社会保険料が減ってもいい…ということにはならないはずです。

戦後に作られた道路や上下水道などは、もう手直しが必要なのは明らかですし。

受け取れる年金も、おそらく減っていくでしょう。

 

そのためには、お金はいくらあっても足りないのが実情のはず。

もしかしたら、所得税や法人税などはそのままにし、あらたに財産に課税されるかもしれません。

消費税の増税もかんがえられますが、きっと消費は冷え込みます。

すると、会社などの事業体が立ち行かなくなる。

それらが無くなってしまえば、国が成り立たなくなりますから。

なので、消費税を増税するにしても、個人の財布を考えたうえでのものになるはずです。

 

財産への課税といえば、固定資産税や贈与税・相続税などがいまある代表的なもの。

これらに加えて、1億円の貯金や株式があるなら、たとえば100万円とか。

こんな仕組みが新設されるかもしれません。

いまの日本では、タンス預金がすごく多いと聞かされます。

それもターゲットにされるのかも。

 

と、税金も社会保険も増えていくのが道理とかんがえられるのです。

とはいえ、稼ぎに追いつく貧乏無しともいいます。

減税などに興味をひかれるよりも、「稼ぐ力」に目を向けてみるのはどうでしょうか。

国任せにしていても、持っていかれるのが増えていくのは目に見えていますから。

 

その稼ぐ力を身につけるには、自分で事業をやってみるのが一番です。

いっぽう、簡単に上手くいかないもの現実。

なので、起業も事業の種類も複数になるかも…と想定しておくのがよいです。

 

そのときカギになるのは、次があるように失敗すること。

最初の失敗が致命傷になってしまえば、次はないですから。

また、事業のためのお金・タネ銭をあつめるのも大変ですしね。

 

そのためには、上手く失敗できるように、数字やお金のことも分かっておく必要があります。

これらも根拠に、次のチャンスが残せるように「今回は失敗」と割り切るわけです。

そのときに、数字やお金の面からも「どんな風に失敗だったか」。

これが分かれば、その失敗も役に立つはずです。

失敗するにしても、ちゃんと失敗しなければ、自分の身にはならないので。

 

稼ぐ力は、人間関係をはじめ、たくさんの要素から成り立つものです。

そこに、数字やお金の知識やノウハウも加えてみる。

そうすれば事業が上手くいく可能性は増え、稼ぐ力を身につけることにもつながりますから。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。