将来なんて分からない、で切り捨てない(経営計画)

将来の予測、予定、希望、想定、最低限必要な利益など、将来の数字をつくることの目的はいろいろあります。

その中でも重要なことの一つに「今の行動が変わること」があります。

食わず嫌いはもったいないかもしれないですよ。

 

100万円しか or 100万円も

利益が100万円だったとき、どう感じますか?

100万円しか……

100万円も!

利益やお金はあればあるほどよい、など欲をいったらキリがないことは置いておきましょう。

 

過去はもっと利益が出ていた…

今期はおそろしく忙しかった…

こんなときは100万円「しか」と感じますよね。

 

過去は赤字続きだった…

今期は暇だったなあ…

こんなときは100万円「も」と感じるはずです。

 

どちらも過去と現在に照らした感想ですが、「しか」か「も」をより強く感じるのは将来とくらべたときではないでしょうか。

利益は300万円ほしかった…

なら、100万円「しか」ですよね。

1円でも黒字になればよかった…

なら、100万円「も」でしょう。

 

自分がいきたいところと現在地にどれくらいの差があるのかをクッキリ自覚するためには、将来どうなりそうかという数字をざっくりつくってみるのがよいです。

漠然としていたものが、数字になることにより見えかた・考えかたが変わってくるからです。

 

でも、次のような意見もあるでしょう。

将来なんて分からないんだから、やる意味なくない……?

 

将来なんて分からない、で切り捨てない

かりに将来の数字をつくったとしても、その通りにいくとは限りません。

むしろ、その通りにいくほうが少ないでしょう。というか稀です。

 

じゃあなぜつくるのか……?

それは、今の行動が変わるからです。

(他にも効果はありますが、とりあえず)

 

現状のままいけば将来こうなりそう、という予測をしていれば……

今日は急いでいたかも・休んでいたかも

ある仕事を受けていたかも・断っていたかも

経費を増やしたかも・削ったかも

ボーナスを出したかも・やめたかも

○○を買ったかも・我慢したかも など

 

それぞれ理由に「数字が○○になるから」がついてくるはずです。

なんとなくやることが無くなっていくのです。

 

つまりドンブリ勘定ではなく、行動が数字やお金の根拠をともなったものに変わっていくのです。

じつは数字をつかうというのは、こういう事だったりします。

そして、数字はつかわなければ強くならない。

 

なお、将来の数字をつくるときは、ゴール(利益や役員報酬)から考えていきましょう。

会社にいくらお金があればよいか

生活費はいくらかかるか

個人の貯金はいくら欲しいか

 

それから経費(固定費)をみますが、とりあえずは現状のままでよいでしょう。

そして、最後に売上と原価をのせますが、ここは利益に照らしたつじつま合わせの数字になります。

 

さて、その売上は実現できそうでしょうか……?

もしムリそうなら、利益・固定費・原価・売上、それぞれを見直します。

それぞれが現実的なものになるまで。

 

ここで、自分が今いるところ・将来いきたいところの差がハッキリでるでしょう。

 

これも将来の数字をつくってみることの効果です。

現状と希望の差。漠然としていたものが、数字になることによって見える化する。

そうなると、今やることや打つ手も変わってくるのではないでしょうか。

 

食わず嫌いはもったいない

将来の数字をつくるのは、ハッキリいって大変です。

つくったところでそうなるとは限らないとなれば、遠のくのも当たり前です。

とくに普段から数字に触れていなければ、面倒あって見返りなしと感じるはずです。

また、作るだけよりも、見直して作り変えていくことでより効果を発揮するものだったりもします。

 

熱意や時間をかければ、最終的にはいきたいところにいけるでしょう。

でも、食わず嫌いはもったいないです。

 

もしかしたら明日の行動、今月の予定が変わるかもしれません。

自分ひとりでムリそうなら家族や知り合いなど誰かに手伝ってもらってもよいでしょう。

ぜひ、将来の数字をつくること。やってみてください。

自分がいきたいところにいくための手段の一つとして。

 

※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいています。