経理と掃除・整理整頓は似ている

面倒に感じる経理ですが、ちゃんとやれば良いこともあります。

経理と掃除・整理整頓は似ている

経理というと、会計ソフトに入力したり、請求書や給与明細などをつくったり……を連想すると思います。

でも、それだけじゃないのです。

帳簿などをつくることも大事ですが、つくった後に「数字にズレや不明点がないか」を確認することも大事です。

 

たとえば、会計ソフトに入力したとして……

売掛金や未払いのもの、源泉所得税の預り金などは合っているでしょうか?

もし合っていないなら、過去のお金のやり取りが合っていなかった可能性があります。

 

何かが合っていなかった場合、その原因は、後になればなるほど解決するのが難しくなります。

  • 〇ヶ月前の売上なんですが、入金が違ってなかったですかね……?
  • 〇ヶ月前の給料なんだけど、間違って1万円多く振り込んじゃったから返してくれないかな……?

こういうこと、ちょっと切り出しづらいですよね。

しかも、〇ヶ月前ではなく〇年前だったりすると、最悪、決算のやり直しです。

なるべくなら、常に経理の中味を整えておきたいものです。

 

数字上の間違いをゴミとするなら、ゴミは捨てて、売掛金などの中味を整理整頓しておく。

こんな風に考えると、経理と掃除・整理整頓は似ています。

もしかしたら、ちょっと面倒だと感じるところも似ているかもしれませんね。

 

頭の中が整理されているならOK

アインシュタインの部屋は散らかっていた。

有名な話ですよね。

普段の生活での掃除であればよいのですが、経理の中味が散らかっている・整理されていない、というのは違う話かなと思います。

というのも、誰かのお金に影響してしまう可能性もあるからです。

 

事業をするのは、お金のためということもあるはずです。

もしかしたら、一番ではないかもしれませんが。

経理が整理整頓されていないということは、そのお金の扱いがルーズ・いい加減ということです。

そんな風に思われるのもイヤですよね。

であれば、経理は整えておくのがよいです。

 

ただ、どれくらいの頻度でやるのかは、扱っている書類の量や時期、事業の規模にもよります。

大事なのは、お金で間違いをしないとか、数字をつかって話ができるということです。

実際の経理の作業が後まわしであっても。

つまり、書類上ではなく、頭の中で数字の整理整頓ができていればよいのです。

 

ちょっと徳を積んだ感

掃き清める、と言います。

掃除や整理整頓をすると心が清まるという感じ、ありますよね。

ちょっと徳を積んだ気もします。

経理には………ないかもしれませんね。

 

でも、お金の扱いがちゃんとしている、ルーズじゃないというのは、経営者としての徳かもしれません。

そのベースになるのが、日々の経理でもあるのです。