数字は自分の物語。それを読むときに欠かせないもの
決算書などに載っている数字は、過去の自分の考えや行動を反映しているものです。
いわば、過去の自分の物語。
それは、どんな結末をむかえるのか…と意識してみましょう。
数字は自分の行動などを反映しているもの
決算書や試算表にのっている数字。
これは、自分あるいは自分の会社の過去の行動や考えを反映しているものです。
もちろん、全てではないですけれどね。
ただ、事業の目的である「お金を稼ぐこと」。
そのためには、いろんなことが必要です。
- だれに、なにを、いくらで売るのか
- いつ、どこで、どんな風に売るのか
こうしたことを考え、行動にうつすものを選び、上手くいかなければ再挑戦。
その過程で、お金が出ていき、入ってくる。
それをあらわしているのが、決算書などにのっている数字なのです。
なので、人によっては、数字にあらわれないものの方が多かったりするかもしれませんね。
また、嬉しかったとか悔しかったとか、そういう気持ちも数字にはあらわれません。
でも、数字を見れば、思い出すものもあるはずです。
もしかしたら、過去は変えられないものだから、興味がないかたもいるかもしれないですね。
それでも、数字というのは、たとえ全てではないにせよ、過去の行動や考えを反映したもの。
自分がやってきたことが、物語のようになっている…と言うこともできるのです。
数字を見る目的
数字を見るのは大事。
よく、こういうことを言いますし、わたしもそう思います。
というのも、数字を見るというのは、過去の自分の行動や考えを振り返ることでもあるからです。
その数字をみたとき、満足できるなら、それは良いこと。
過去の頑張りが報われたわけですから。
いっぽう満足できないなら、なにかを変える必要があるのかもしれません。
おおくの場合、行動を変えないと、結果も変わらないですしね。
そのとき、なにをどう変えるかの基準の一つとなるのが数字です。
お金を稼ぐためには、利益を出さなければならない。
なので、利益が増えるように行動を変える。
行動の結果が、数字に反映されるように…という視点も必要なのです。
そのためには、数字を見たときに違和感がないか…というチェックから始まります。
たとえば、用事で出かけたので、交通費が「2,000円」かかった。
それなのに、数字を見たら交通費が「10,000円」となっていた。
おかしいですよね。
これが違和感です。
違和感というのは、自分の行動と数字のズレのことなのです。
多少は、知識が足りないことによる違和感もあったりします。
会計は、複雑ですからね…
でも、こうしたことなら、少しづつ補っていけばよいこと。
大事なのは、違和感がなくなるまで、行動と数字の照らし合わせができること。
○○したから、こうなっている。
そんな風に納得できる必要があるのです。
そうでないと、行動を変えたときに、どうなるかの予測がつかないので。
数字を見るのは、過去の自分を振り返ること。
でもそれは、より納得できる結果のために、行動を変えるきっかけとするためでもあります。
将来のために、数字を見ている。
そんな風に思いましょう。
物語に欠かせないもの
数字は、自分がやってきたことが物語のようになっているものです。
すると欠かせないのは、ストーリ―です。
どういう状況からはじまり、どんな紆余曲折があり、どういう風に終わるのか。
今これを読んでいただいているあなたのネガティブな紆余曲折を望んでるわけではないので、紆余曲折についてはさておき。
どういう風に終わるのか…は欠かせません。
これは、事業を止めるとき…ではないですよ。
どんな風に、自分が欲しかったもの・ことを手にいれたか…です。
これを頭に数字を見れば、でてくる感想もひょっとしたら変わるかもしれません。
事業は、長く続くものでもあります。
道中で、いろいろ忘れることもあるかもしれない。
日々、いろんなことで忙しいですからね。
それでも、中には忘れてはいけないものもある。
それが、物語はどこへいくのか、どんな風に終わるのか、です。
数字を見るときは、そんなことも意識しましょう。
望まないと手に入らないものもありますから。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。