経営とは自分でテストを作り自分で解くようなもの

「○○したい」という答えがあるなら、「○○するにはどうするか」というテストが作れます。

そのテストを作るにも、気をつけたいことがあります。

 

テストを作るのも難しい

○○したいけど、上手くいかない。

じゃあ、どうしよう…?

こういう自問自答は、日々おこるものではないでしょうか。

 

この「自問したこと」は、テストといえます。

「どうしたら、○○できるようになるか…?」という。

 

そして、100点の答えは「○○ができるようになること」。

できるようになる方法を考え、それを実行し、○○ができるようになった。

これが模範解答です。

 

でも、上手くいかないことは、そう簡単に解決しなかったりもします。

そのときのテストは、もしかしたら難しすぎるのかもしれない。

たとえば、開業して1年でGoogleとおなじくらいの会社をつくる。

可能性が0%というのは寂しいですが、よほどの下地がなければムリ…といえるでしょう。

 

解けるテストを作るのも、意外にむずかしい。

もし、解けないテストだけをやっているなら、どうなるでしょうか。

粘りや根性も大事とおもいますが、解く気が失せてしまうかもしれない。

とっかかりすら見えないこともありますから。

すると、当初の「○○したい」もどこかへ行ってしまいます。

 

こうならないようにするには、解けるテストを作る必要があります。

 

解けるテストを作るには

「○○したいけど、上手くいかない」

このときに、「じゃあ、○○するには…?」をまるまる1つのテストにしてしまう。

すると、難しかったりします。

そんなときは、「○○する」を分解してみましょう。

 

たとえば、面倒くさい経理を、少しでもスムーズにする。

「スムーズにする」は、次のように「どこをスムーズにするか」と分解できます。

  • 資料あつめ
  • 会計ソフト入力
  • 時間をつくる
  • 経理のかたとのやり取り
  • チェック

 

さらに、分解の分解もできます。

たとえば資料あつめなら、次のように。

  • レシートなどを一カ所にまとめておく
  • 領収書などをダウンロードするのを忘れない
  • 取引先からの請求が届かない
  • 郵便物によく分からないものがある
  • そもそも、なにを集めておくべきかよく分からない

 

このように分解し、ちいさなテストにしてしまう。

すると、解きやすくなることも多いです。

 

そして、意外に大事なのが、少しでも解けること。

「なんだ、できるじゃん」

ものごと、できるから興味が湧いてくる。

そんな面もあります。

 

すると、それまで知らなかった道が開けてくる。

ちょっとワクワクするような気になる。

大げさに思えるかもしれませんが、そんなこともあるのです。

 

経営とは

事業をするなら、誰でもきっと「○○したい」があるはずです。

つまり、いつでも「○○するにはどうするか」というテストを解いているわけです。

 

この「○○したい」は、経営者それぞれ違うもの。

なので、「○○するには」というテストも、それぞれ違うもの。

テストを自分で作ったからには、答えも自分で作らなければならないのです。

 

そんな自覚をもってみましょう。

もちろん、誰の助けも借りるな…というわけではありません。

ただ、自覚があれば姿勢が変わります。

すると、きっと出来たときの納得感が変わりますから。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。