売れ残りの商品は…(廃棄・値引き)
商品を購入しても、すぐには経費にならない
商品は、売れた時に経費になります。
ですから、在庫を抱えるというのは、
お金が出ていったのに利益を減らせず、税金が高いまま、ということになります。
もちろん、在庫がゼロということもないでしょうし、販売計画もありますので、
いつもより在庫が多いな…というときにご留意ください。
捨ててしまう(廃棄)
利益(儲け)は、収入から経費と損失をマイナスして計算します。
廃棄するというのは、損失を計上することになります。
商品が売れなかった時の最後の手段ですが、いくつか注意点があります。
① 廃棄した年度の損失になる
決算対策として行う場合には、決算日までに廃棄する必要があります。
廃棄業者に頼む場合は、決算日までに引き渡す必要がありますし、請求書など書類の日付にもご注意ください。
② 関係する書類を残しておく
議事録、廃棄リスト、廃棄したものの写真など、廃棄した理由や事実を証明するものを残しておきましょう。
値引きして売る
決算セール、閉店間際のセールなどありますよね。
お金が入ってきますし、廃棄する手数料などもかかりません。
廃棄する場合と同じく、関係する書類(セールのチラシやレシートなど)も残しておきましょう。
最後に
お金が出て行っても、すぐに経費になる訳ではありません。
手元にある現金が少ないのに税金が高い…
そういうケースは多々あります。
ですから、お金が出ていったら早く経費にするのが、税金を少なくするという観点からは有効です。
もちろん、仕入れたものが全て売れるのが理想かもしれませんが、
最悪のケースを知っている、ということも大事かもしれませんね。
(注)この記事は、作成時点での法令等に基づいております。また、細かい法令等をざっくり解説していますので、実際の適用にあたっては、関係省庁・専門家等への確認をお願いいたします。