アリとキリギリス。アリを良しとするか。
キリギリスはおいといて、アリについてかんがえてみましょう。
はたらく意味・生きる意味につながるかもしれません。
アリとキリギリスの話
イソップ寓話のひとつに、アリとキリギリスの話があります。
その内容を、ざっくりですが…
アリが、一生懸命にたべものをあつめている横で、キリギリスはあそび暮らしていた。
でも、冬になったときに、キリギリスはたべものがなく困り、アリをたずねた。
「たべものをわけてくれないか」と。
アリの返事は、「わけてあげられない」…
はたらいてお金をかせがなければ、いつか困るわけです。
当然といえば、当然ですが…
ちなみに、憲法にも、つぎのとおり勤労の義務があります。
「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」
義務といわれれば、すこし困るような気もしますが、やっぱりはたらくことは必要。
また、たくわえも必要です。
つねに順調とはかぎりませんから。
キリギリスのようになってしまえば、いつか困るのは道理。
ただ、アリはどうなんでしょうか。
アリを良しとするか
たしかにアリは、真面目にはたらき、たくわえもある。
いっけん何の問題もないようにもみえます。
世間でも、こうした生き方がよい…とされる風潮もありますし。
ですが、つぎのような結末だってかんがえられます。
「アリは、たくわえた財産にかこまれ、なんの楽しい思い出もなく、ひとり寂しく死んでいった…」
すべての人が、こういう終わりかたを望んでいるとはおもいません。
あるいは、アリは「助けることをしらない冷たい人間」ということもできます。
もちろん、自分がやったことのツケは自分にまわってくるのが当然…でもあります。
また、だれかを助けることで、自分が困るはめになるのも、正直どうかとおもいますし。
場合によっては、自分だけじゃなく、まわりの人も困るかもしれません。
ただ、1%くらいは上のようにいえる余地はあるだろう…とおもいます。
だれが言ったのか・あるいは書いたのかは忘れてしまいましたが、つぎの言葉もあります。
多少ちがっているかもしれませんが。
「人間ガツガツはたらく必要なんてないんだよ。黙っていても、いつか死ぬんだから」
こんな言葉をいえない状況も、あるかもしれません。
でも、なぜはたらくのか・なぜ生きるのか…につながる言葉です。
お金はつかうためのもの
お金をかせぐのは、つかうため…ともいえます。
生活などどうしても必要なものにつかうときは、なんの感慨もないかもしれません。
税金をはらうのは…、きっとイヤですよね。
でも、趣味ややりたいことにつかうときは、楽しいはずです。
つかうのを躊躇する金額があるかもしれませんが、お金が減る痛みはかんじないはず。
お金をかせぐのは、大変です。
経営者なら、きっとたくさん苦労をして、いろんなことを考えているはずです。
ただ、お金をたくさんもっていることに、意味はあるのか…?
お金は、つかうためのもの。
だれかにお金をわたし、代わりに自分はなにかを得る。
なにを得るかが、大事でしょう。
それが、はたらいたり生きている意味につながるものだとおもいます。
(仕事自体が楽しい…ということはおいておきます)
お金をかせぐなら、つかいかたも考えてみましょう。
アリの結末はどうなるのか…とかんがえてみるのも、ヒントになるかもしません。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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