決算書などの数字をつまらなく感じるわけ

数字を、一言一句ていねいに読もうとしていないでしょうか。

それが、数字をつまらなく感じる原因かもしれません。

数字は比較や変化に意味があるものですから、すこしハードルを下げてみましょう。

 

本がつまらなく感じるとき

決算書などの会計データをみるとき。

すべての数字を、一言一句ていねいに読もうとしていないでしょうか。

もしそうするなら、意外に頭に入ってきづらいかもしれません。

 

おなじ「読む」ですが、たとえば本ならどうでしょうか。

一言一句のがさないように、最初から丁寧に順をおって読む。

これが普通のようにおもえますが、ときに次のようなことも。

  • 気がついたら、おなじところを何回も読んでいた
  • 読んだのに、さっぱり頭に入ってきた気がしない
  • じぶんが興味をもっているように感じない

とくに重要なのが、最後の「興味のあり・なし」です。

 

本を読むのは良いこと…のようにおもってしまうと。

それは途端につまらなくなる可能性があります。

じぶんの興味より、良し悪しや「○○すべき」「○○しなければならない」が優先してしまう。

なにごとも興味がなければ、楽しくはないし、身が入らないですからね。

 

もちろん、一言一句読もうとするのは悪いことではないんですよ。

ただ優先すべきは、読むこと自体よりも興味。

読むことはたしかに大事ですが、いちど苦痛のように感じると、次が遠くなってしまいますから。

これは、会計データなどの数字を読むときもおなじです。

 

数字への興味はどこからくるか

会計データは、基本的には過去のことをあらわしています。

経営者にとっては、じぶんがたどってきた過程。

だから数字をみなくても、大筋は分かっているかもしれませんね。

 

と、ここで一つ数字の役割があります。

それは、数字がじぶんの感覚と違っていないか…ということ。

「売上はこれだけ…?」とか「こんなに経費がかかっていたのか…?」とか。

もし違うなら、落とし穴のようなことがあるかもしれないですから。

 

そして数字をみるにつけ、お金に興味がないかたは少数派だとおもいます。

そのお金は、口座をみればすぐに残高はわかります。

でも、つぎのようなことを考えたとき、すぐに答えはでるでしょうか。

  • なぜ、それだけのお金があるのか
  • 今後、お金の残高はどのように推移していくか
  • 自由につかっていいお金は、いくらあるか

 

すべての数字は、結局のところ、お金にまつわる疑問を解消するために存在しています。

もちろん、そのお金を得るために何をするか…ということも大事です。

生きる目的のひとつにもなり得るものですからね。

 

…ということはさておき、お金のことと、うえに書いた落とし穴がないか…ということ。

定期的に数字をみているかたは、おおむねこの2つのことを大事にしているように感じます。

そして、いざ数字をみるときは、本を読むときのことが参考になります。

 

数字をどう読むか

世には、一言一句もらさず読むべき本もあります。

たとえば税理士にとっては税法ですし、考え方の過程に意味のある哲学書なんかもそうですね。

あるいは詩とか、なんど読んでも飽きがこない本もあるでしょう。

 

いっぽうで、情報をあらわす本。(数字も情報です)

こうしたものは、たとえば目次やタイトル、太字などで強調しているところだけを読んだとしても。

大筋はけっこうつかめるものです。

だから、数字もまずはそんな読み方をしてみる。

 

会計データでいえば、こまかい科目はさておいて、売上や経費の「合計」そして「利益」。

できれば「お金」がのっている貸借対照表も資産などの「合計」からみてみる。

数字も正確なものではなく、四捨五入などしてゼロが多めになるように。

たとえば、「1,517,231円 → 150万円」という風に。

おおまかな比率があっている図にしてみると、頭に入ってきやすいですよ。

 

それから、ちょっとだけ大きめの科目をチェックしてみる。

仕入とか人件費とか。

いったんは、ここで終わりです。

 

ただし、大事なのはつぎのこと。

  • 1~3か月毎に数字を見ること
  • 気になることがあるなら、かならず掘り下げること
  • お金の不安があるなら、資金繰り表をつくること

 

数字というのは、単独では意味をもちません。

比較をしたり変化を追っていると、じぶんに影響のある何かがつかめるものなのです。

だから、数字をみることを習慣にすることが、まず大事。

そして、習慣はいきなり大きく始まるものではありません。

簡単で、小さなところから少しずつ。

本をパラパラっとかるく読むような感じではじめてみましょう。