顧問としての税理士はいつからいるとよいのか
顧問とは、経営者をサポートする存在です。
どんなときに、どんなサポートが欲しいのか…をかんがえてみましょう。
顧問がいると変わること
税理士は、税金の専門家です。
税金を計算するひと…というイメージでしょうか。
その税金のまわりには、じつにたくさんのものがあります。
税金は、事業をした結果、ついてくるものなので。
税金のまわりには、たとえば、つぎのようなものがあります。
- お金
- 数字
- 経営
- 生活
- 財産
- ○○したい、○○になりたい…といった希望や願望
- ○○できない、しょうがない、我慢…といったネガティブなこと
- 人間関係
税金の計算というのは、上記のうち、過去のいちぶを切りとっておこなうようなものです。
そして、その計算は、それなりに難しいもの。
だれでも、余計な税金ははらいたくないはずです。
また、間違うということも、避けたいのではないでしょうか。
なので、税金の計算だけでも、税理士の存在意義はそれなりにあるといえます。
もし、顧問としての税理士がいると、税金だけではなく、税金まわりのことについても、相談にのったり知識やノウハウを伝えてくれるなど面倒をみてくれることになります。
それも過去だけではなく、将来をふまえて、今どうすべきか…という観点で。
なので、顧問としての仕事は、多岐にわたります。
すこし具体的にいうなら、こんな感じです。
(あわせて参考記事もどうぞ)顧問の税理士がいることのメリット・デメリット
つまり、より早く将来を変えるために、より早く自分が望むところにいけるように、顧問税理士がいるのです。
スポーツ選手が、コーチをつけるようなものなのです。
もちろん、自分ひとりでスイスイ行けることもあります。
いっぽう、ときには回り道をしたり、お金や時間が必要以上にかかることも。
いま知らないこと・見えていないことを自覚するのは、ときに難しいですから。
自分を客観的にみる、ということも。
つきつめると、「時間は有限だ」ということをどう考えるか…ということかもしれません。
顧問税理士はいつからいるとよいのか
顧問税理士は、事業が軌道にのり、お金に余裕ができてから検討することがおおいです。
やっぱり、それなりの料金がかかるので。
また、経営者自身が経理をやっている時間がとれない…ということもあるでしょう。
なので、事業をはじめてすぐに顧問を…というかたは少数派です。
最初のころは、時間にも余裕があるので、自分でなんとかできる…というかたもいますし。
もちろん、お金の問題もあるでしょう。
ひとつ知っておいて欲しいのは、どんな経営者・事業もゼロからスタートするということです。
最初の一歩がズレると、それを直すのは、後になればなるほど大変なのです。
もちろん、ズレること、つまり失敗や間違いをしないかたは存在しません。
なので、どんなかたも「直す」ということはしているはずです。
問題は、失敗などに気づく時期。
そして、それを「直そう」とおもえる時期です。
なにかを自覚する・自分を客観的にみるというのは、難しいこともあります。
そこで、第三者の目がいきてくるのです。
どんなかたも、事業をするのは、お金だけではなく、ほかにもなにか目的があるはずです。
経営者として事業をするというのは、自分を表現することですから。
「自分はこれが良いとおもう」ということを。
いろんなことを考えて実行し、上手くいったり・いかなかったり。
このことだけでも、ふだんの生活が有意義におもえるはずです。
だれかの言いなりになることに比べれば。
結局は、自分でかんがえ、自分で決めて、自分で実行することが事業なのです。
なので、次のようなことがあるときは、顧問税理士がいるとよいでしょう。
顧問税理士は、経営者をサポートする存在ですから。
- 独りで経営するのに、不安のようなものがある
- 自分のやっていることに、確信がもてない
- 知識やノウハウを、どう手に入れればよいか分からない
- 税金やお金・数字のことが、よく分からない
- 節税やものごとの損得が気になる
- 将来の見通しが、スッキリ立てられない
- 経理は苦手 → 自分の得意なところで力を発揮したい
- ドンブリ勘定をやめ、お金や数字の根拠がある判断をしたい
- 第三者の意見も聞きたい
- 税務調査などをふまえ、税金にかんする間違いをしたくない
- 自分が望むことにたいし、どれくらいの距離があるかや近づく手段が分からない
- 先を見て経営したい
「相談だけ」もアリ
おおくの税理士が、「相談だけ」も受けています。
なので、気になることがでてきたら、とりあえずサッと相談にいくのもアリです。
顧問ほどの料金はかからないですし、「相談だけ」と謳っている以上、後腐れもないので。
ひとりでモヤモヤしていると、時間だけが過ぎていくこともあります。
もちろん、ひとりで考えれば考えるほど、自分の力があがるという面もありますが。
問題の難易度や、お金・時間・モヤモヤ度から検討してみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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