自分で決めるために必要なこと
決めるとは、考えることでもあります。
それがどんなことか、決める前のことから時系列でみていきましょう。
決める前
なにを決めるのか。
まずは、これが問題です。
それは課題かもしれないし、欲しい・やりたい…などの欲求かもしれないし、税金の申告のような義務・やらなきゃいけないことかもしれません。
いずれにしても、それを特定しなければなりません。
(ここで問題はないとはおもいますが…)
ついで、それをどう決めるのか…という問題もあります。
ピンとくる…ということもあるでしょうが、悩むこともあるとおもうのです。
たとえば、買いたいものがあるとき。
まえに買ったメーカーとおなじにすることもあるでしょう。
でも、初めてのときは、どうするか。
きっと、いろいろ調べるはずです。
- そのもの自体の性能や値段など
- それをつかうと、自分はどうなるか
- それをもっていると、まわりへの影響はどうなるか
それが自分にとって大事になればなるほど、「自分の目」で調べるとおもうのです。
大事なことって、人まかせにはできないですからね。
この調べる過程で、「買いたい」という現象が、どんどん具体的になっていきます。
- 欲しいものにかんする知識
- お金のことを冷静にかんがえるなど、自分の分析
- 家族の感想など、まわりの分析
知識や情報がむすびついていく…と表現しましょうか。
たんに「買いたい」という気持ちが、いろんな要素をとりこんで、具体的になっていく。
なにかを決める前には、こうした下準備が必要なのです。
買ったあとで、やっぱりいらないって、できないですからね。
この下準備は、失敗したくない気持ちがつよくなるほど、練りこみ具合も深くなります。
ただ、失敗するかどうかは、やってみなければ分からない…
なので、いつかは決めなければなりません。
決めるとき
いろんな下準備のすえ、どうするかを決めたとしても、それが上手くいくかどうかはわからない。
やってみなければわからないことって、多いとおもいます。
百聞は一見に如かず…ともいいますし。
下準備というのは、正解のない問題をかんがえているようなもの…といえるわけです。
でも、正解ってなんでしょう。
いまは正解とおもえても、将来は違った…とおもうかもしれない。
せっかく買ったのに、しばらくして「なんかなぁ…」ということ、なかったでしょうか。
ぎゃくに、いまは違ったとかんじても、将来は正解とおもっているかもしれない。
ずいぶん前に言われたことが、今になって役立つ…ような。
キリがない…といえばそうですが、自分にとって最善はなんなのか…?
下準備したことをもとに、自分自身も煮詰めなければいけないのです。
大事なことで、失敗や後悔はしたくないはずですから。
そして、決める。
「買いたい」という気持ちからはじまり、いろんな情報などを自分目線で整理・分析し、それをもとに自分がどうするかを決断する。
おおげさに思えるかもしれませんが、決めるとは、こういうことだと思うのです。
これを、「考える」と表現することもできるでしょう。
考えるとは、自分の考えをつくること…ともいえますから。
決めた後
なにかを決め、それを実行したあと…
うまくいっていれば、それは良し。
いっぽう、うまくいかなかったら、どうするか…?
やりかたを変えて、再チャレンジすることもできます。
あるいは、方向転換して、ちがうことを目指す…ということもあるでしょう。
いっぽう、止めてしまえば、経験にはなるものの、先はないかもしれません。
でも、止めるのだってアリです。
ほかの可能性がうまれ、そこでうまくいくかもしれません。
時間をおけば、考えが熟したり、見方が変わる可能性もあるので、もどってくることもあるかもしれませんが。
それもアリ。
いずれにしても大事なのは、自分がかわること。
自分がかわれば、考え・やりかたもかわるので。
それを経て、いつかは「うまくいった」につなげなければならないですから。
そのためには、うまくいかなかったことは「自分のせい」だとおもう必要があります。
そうでなければ、自分は変わらないですから。
このあたり、ブラック企業の常套句のようにも聞こえますので、度合いやバランスはむずかしいのですけどね…
背負いすぎないような注意も必要だとおもいます。
ただ、他責思考だと、自分は変わらない。
うまくいかなかったことの責任を負うことまで、「決める」にふくまれると思いましょう。
決めたことが、うまくいくために。
こうしたことの繰りかえしが、経営でもあります。
決めるためには、自分で考えることが必要。
とくに経営では、お金をあつかうので、お金や数字も考えの要素にいれなければなりません。
考えるのは、時間や手間もかかるし、面倒なことです。
でも、なにかを自分で決めるためには、どうしても必要なことなのです。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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