会計データを活かすために欠かせないもの

会計データの活かし方が分からない。

それを解消するカギについて考えてみましょう。

 

会計データを活かすための始めの一歩

会計データとは、会計ソフトに売上とか経費を入力した結果、つくられるもの。

専門的には、損益計算書とか貸借対照表とよばれるものです。

試算表とか決算書、あるいは帳簿ということもあります。

 

これらは、事業の過去の数字がのっているもの。

いってみれば、テストの結果とか通信簿のようなもの…といえます。

 

ただ、売上や経費がどうなっているかは、数字を見ずとも、肌感覚で分かるかもしれませんね。

とくに売上は、普段から気にすることも多いので、記憶に残りやすいですから。

まるでテストを受けているときに、スラスラ解けた、手が止まった、脂汗をかいた。

こうしたことで、結果がでるまえに出来不出来が分かるように。

 

だから会計データを作ってみたものの、「いったい何の役に立つんだろう」と。

だいたい分かっているのに、わざわざ見てもな…と思ってしまうかもしれません。

 

ひとつ言えるのは、会計データにかぎらず過去の情報は「次のため」のものであること。

事業であれば、その目的にはお金を稼ぐこともふくまれます。

その稼ぎ、次はどうしたいか…と。

 

ただ、そのお金には、ひとつ罠のようなものがあります。

それは、持っていなければ使えない、意味がない…ということ。

持っていないものを想像しても、むなしくなるだけですもんね。

だから、意識がむくのは「今いくら持っているか」。

本当に目を向けなければならないのは「いくら増えたか、減ったか」なのに。

 

たとえば、年度がはじまるときの残高は、分かっているでしょうか。

これが分からなければ、いくら増えたか…も分かりません。

これを知ることが、会計データを活かすための始めの一歩です。

 

活かすのに欠かせないもの

お金というのは、どんなかたも「もっと欲しい」と思うものかもしれませんね。

すくなくとも「いらない」という方に会ったことはありません。

 

だから、会計データをみるときに思ってほしいのは、つぎのこと。

「どうして、お金がこれだけしかないのか」

その答えが、会計データにあるわけですから。

 

ここで、「お金がいくら増えたか、減ったか」を気にしてみましょう。

すると、会計やお金の流れがおもったよりも複雑…ということに気がつくはずです。

それを解きほぐしていくことで、会計のルールは身についていきます。

もちろん、さきに簿記の勉強をしても良いんですけれどね。

 

そんな過程をへて、会計のルールが身につくと。

あることをすると、お金や利益がどんな結果になるかが分かるようになります。

○○するなら、これくらいの売上や利益が必要だ…という風に。

この状態を、数字と行動がむすびついている…と表現できます。

 

すると、これまでとはお金の使いかたや行動が変わるかもしれません。

もしかしたら、以前よりもお金をつかうまえに考えるかもしれませんね。

見えると怖くなることもありますから。

 

結局のところ、会計データは、どの時代であっても「お金のため」に存在してきたものです。

だから、それを活かすの欠かせないのは、お金にたいする疑問や希望、欲など。

ただ、その疑問などは「今いくら持っているか」と「利益は肌感覚でわかる」こと。

この2つのことで、分かった気になってしまうことも多かったりします。

 

年度が始まるとき、お金はいくらあったか。

そして、いまの利益やお金の残高はいくらか。

これらを調べるところから始めましょう。

 

まとめ

会計データは、お金のために存在するものです。

いくら稼いだか、いくら増減したのか…をあらわすものですから。

だから、その会計データを活かすのに欠かせないのは、お金に対する疑問や希望など。

おそらく、多くのかたが自然にもっているものです。

 

もし、会計やお金の流れが分かるなら、行動は変わるかもしれません。

そのためには、面倒だな…と思っても、会計データをつくってみましょう。