お金も時間も「失う」が邪魔になっていないか
お金も時間も大事なものです。
なので「失う」のは誰でもイヤなもの。
だから使いかたを勉強する必要もあるのです。
1年間でどれくらい働けるか
時間は有限です。
その時間ですが、平日に8時間はたらくとして、1年間でどれくらい働けるのか。
1年間に土日は、「104日」としましょう。
- 365日÷7日=52週間 → 1年間に土日はそれぞれ52日
それに加えて、祝日はつぎのとおり「16日」あります。
名称 | 日付 |
元日 | 1月1日 |
成人の日 | 1月 第2月曜日 |
建国記念の日 | 2月11日 |
天皇誕生日 | 2月23日 |
春分の日 | 3月20日から21日あたり |
昭和の日 | 4月29日 |
憲法記念日 | 5月3日 |
みどりの日 | 5月4日 |
こどもの日 | 5月5日 |
海の日 | 7月 第3月曜日 |
山の日 | 8月11日 |
敬老の日 | 9月 第3月曜日 |
秋分の日 | 9月22日から23日あたり |
スポーツの日 | 10月 第2月曜日 |
文化の日 | 11月3日 |
勤労感謝の日 | 11月23日 |
この時点で、土日(104日)・祝日(16日)あわせて「120日」です。
さらに、お盆・年末年始をあわせて「10日」休むなら、休日は合計で「130日」になります。
1年のうち働くのは……365日ー130日=235日
1日あたり8時間はたらくなら……235日×8時間=1,880時間
1年を時間におきかえると「365日×24時間=8,760時間」です。
なので、1年の「20%くらい」働いていることになるわけです。
もちろん、経営者のなかには、もっと働いている人もいるはずです。
そもそも経営者なら、休んでいる間も仕事のことが頭にあるということを除いたとしても。
ここまでの話、社員としてなら分かる……というのが感想だろうとおもいます。
家事など身のまわりのことや趣味を犠牲にすれば、もっと時間はとれるでしょう。
また、絶対量が必要なこともあります。
でも、時間は有限なので、限度があるわけです。
お金も時間も「失う」が邪魔になっていないか
時間について、お金をからめて次のことを考えてみましょう。
- 値付けを量と質のどちらにするか
- お金と時間のちがい
値付けを量と質のどちらにするか
平日に8時間はたらくとすると、1年では約2,000時間はたらくことになります。
年収を時給に換算してみると……
- 年収1,000万……1時間あたり「5,000円」
- 年収2,000万……1時間あたり「10,000円」
- 年収3,000万……1時間あたり「15,000円」
これは、はたらいている時間すべてが収入に直結している状態です。
かんがえる・移動する・しらべる時間なども当然あるので、売値はもっと高くしなければ、それぞれの年収にはなりません。
つまり、「○○時間はたらいたから○○円」という考えかただと頭打ちになるのです。
時間は有限なので。
これは、量の値段という考えかたです。
いっぽう、量ではなく、質に目をむけると考えかたは変わります。
相手が得るものを軸にした値付けです。
たとえば、「相手が○○円の得をしたから、その○○%」みたいな。
実際は、相手が得することをお金に換算するのがむずかしいことも多々あります。
また、おなじ仕事をしているかたがいるなら、相場の問題もでてきます。
でも、商売の基本は、相手が困っていることや悩んでいることを解決することです。
それなら、値付けも相手を軸に考えるべき、といえます。
自分がはたらいた時間ではなく。
お金と時間のちがい
時間は有限だけど、お金は……時間ほど有限ではないはず。
お金も時間も大事なものですが、「限られている」という点からは時間のほうが大事といえます。
起業すると、時間のつかいかたはすべて自分で決めることになります。
もちろんお金も。
なにかをするとき、お金と時間を両方つかうときもあれば、片方しかつかわないときもあります。
なにかに失敗するときも同じです。
両方うしなうか、どちらか片方をうしなう。
ムダづかいも同じですね。
お金はうしなっても、最悪なんとかなるときもあります。
でも、時間はそうではない。取り返すことはできないのです。
いっぽうで、お金・時間をつかって得られるものを考えてみると……
お金をつかえば、時間を得られることがあります。
でも、経験のように時間をつかわないと得られないものもある。
どうしても、商売をしていると「お金」に目がいきがちです。
でも、「時間」も大事なことを意識しておきましょう。
お金では買えないものもあるので。
まずは、「いま○○をしないで○○をしている」という意識です。
時間をつかっている、という感覚ですね。なぜそれをしているか、という。
それから、時間をどうつかっているか。
仕事ごとに時間をはかってみると、ムダや寄り道に気づくかもしれません。
期限を決めてから、仕事をはじめるのもよいです。
なにかやりたいことがあるときに、お金も時間も、そのための道具ということができます。
「失う」という感覚が邪魔になることを乗り越えて、使いかたを考えてみましょう。
まとめ
お金も時間も大事なものですが、時間は確実に有限です。
将来の可能性をまったく考えなければ、お金も有限といえるでしょう。
なので「失う」のは誰でもイヤなものです。
でも、時間を失うことに、お金ほど意識をもっているでしょうか。
時間のつかいかた・おかねのつかいかた。両方かんがえてみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
当事務所のサービス