次の決算まで意識すべき3つの目標
お金は、実力や自信とおなじように、急には増えないものです。
例外に期待することもできますが、目標をたよりにすることもできます。
目次
自然にもてない目標もある
目標には、次のように2種類のものがあります。
- 自然に、気がついたらもっている目標
- あえて立てる目標
まず、前者。
欲しいものや興味があれば、目標は気がついたらもっているものです。
- あるモノが欲しいが、今もっているお金では足りない……
となれば、○○円貯めようという目標を持っているはずです。
口座の残高をみれば、比較的かんたんに「あといくら」という目標が手に入ります。
- マラソンに興味がある
すこしずつ始めるうちに、「明日は○○㎞走ってみよう」といった目標を意識するでしょう。
その他にもあるでしょうが、目標をもつのは簡単なことも多いです。
「欲しい」「やりたい」などとさえ思えれば。
いっぽうで、あえて立てる目標もあります。
たとえば、健康診断で「お酒をひかえたほうが良いですよ…」と言われたとき。
ほんとうは飲みたいけれど、我慢することもあるでしょう。
1日2杯までとか、1週間に3日だけ飲む…などと。
つまり、目標には、自分からすすんで持つものと、誰かから言われてしょうがなく持つものの2種類があるわけです。
この2つに、優劣はありませんが、多少はやる気の問題があるかもしれませんね…
でも、目標を達成すれば、どちらもより良い将来があるはずです。
もし目標がなかったら
「今」に満足していたら、目標は持ちづらいかもしれません。
また、問題があることに気づいていないときも、目標は持ちづらいものです。
「なにかを変えなければならない…」と意識できないわけですから。
「自分には知らないことがある」
「知らないことは分かっているが、それが具体的にどんなことかは知らない」
もしかしたら、事業を始めたばかりのかたは、こんな風に思っているのかもしれませんね。
もし目標がなかったら、成りゆきまかせ、時には運まかせになることもあります。
問題がおきたとしたら、そのときに持っているお金や時間・モノなどで対応するわけです。
いわゆる出たとこ勝負になってしまいます。
目標があるというのは、言いかえると「将来の予想をしている」のとおなじです。
- ○○をもっていたい
- ○○をやりたい
- ○○にはなりたくない
これらは、すべて将来のことです。
つまり、目標がないというのは、将来をみていないということでもあるのです。
もちろん、目標がなくても、ものごとが上手くすすむことはあります。
目標をたてたとしても、「将来はどうなるか分からない」という事実もありますし。
目標をもつのは、必須のことではない…ともいえるのです。
ただ、お金や数字のことが100%分かっているわけではない……
こう思えるのであれば、事業における目標はもつべきです。
お金や時間は有限です。
また、なにか問題がおきたときに持っている知識やノウハウも、有限といえます。
解決できない問題がおこることも、あり得るのです。
事業をするなら、目標をもつべきです。
その目標にも、すくなくとも3つのものがあることをみていきましょう。
次の決算まで意識すべき3つの目標
目標といっても、あまりに遠い将来だと、実感がわきません。
慣れていないときは、とりあえず「次の決算では…」くらいでも大丈夫です。
その目標ですが、つぎの3つのものがあります。
- 憧れや、できるかどうか分からない希望にちかいもの
- 絶対に達成しなければならないもの
- 達成すべきもの
憧れや、できるかどうか分からない希望にちかいもの
誰でも、1人くらいは憧れる人がいるのではないでしょうか。
もしいなかったら、今もっている色んな欲でもよいです。
または、口にするにはちょっと恥ずかしい気がする希望でもよいです。
これらを、忘れないようにしましょう。
これらは、きっと目標にするには遠いものかもしれません。
でも、これらを実現するために、事業をしているのではないでしょうか。
事業をつづけていくと、良くも悪くも「現実的に」なっていきます。
すると、たとえば創業時にもっていた目標はわすれることもあり得ます。
もちろん、目標は変わってもよいものです。
ただ、なにごとも欲しいと思わなければ、手に入らないもの。
目標が遠いということは、それだけ伸びしろがある…ともいえます。
なので、憧れや、できるかどうかわからない希望も大事なのです。
それに照らして、「今」を見るようにしましょう。
少しづつ、近づいていくものですから。
絶対に達成しなければならないもの
事業をするなら、お金が足りなくなることは、絶対に避けなければなりません。
そのお金は、基本的には利益をだすことによって増やしていきます。
そのため、状況によっては、達成しなければならない利益というものが存在します。
お金が足りなくなることを避けるために。
もし、その利益を達成できなければ、まっているのは倒産…というケースもあります。
いわば「最低限」ともいえるものですが、かならず意識しておきましょう。
達成すべきもの
とおい将来に目標があるなら、いま達成すべき目標もあります。
もしかしたら、設定するのがいちばん難しい目標です。
なぜなら、自分の頭のなかにあるものを言葉にする・数字におきかえるのは、簡単ではないからです。
自分の本音を、言語化・数字化する。
これが、難しいのです。
(意識して文を書いてみると、実感できるはずです)
また、とおい将来とはちがい、つぎの決算で達成できそうなものにする必要もあります。
そのためには、今もっているもの・できることをベースにしなければなりません。
過去から現在までを、ふりかえる必要もあるのです。
くわえて、現状維持では、とおい将来の目標にはちかづきません。
「どうやって過去を上回るか」
そのためには、「行動をどう変えるか」も見つめなければなりません。
そして、達成できたときに、できれば喜べるもの。
やる気、も大事ですから。
でも、この目標が達成できれば、力がついていきます。(自信も)
その力がつくことのくり返しで、とおい将来の目標にちかづいていきます。
1年間は、長いようで短いもの。
力や自信・そしてお金も、急には増えないものです。
であれば、目標をたよりに進んでいくのも一つの手です。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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