税理士に頼んだのに税金がふえることはあるのか
せっかくお金をはらって税理士に頼んだのに、自分でやるより税金がふえてしまうことはあり得ます。
でも、それはまちがった方法をつかっている・ルール違反をしていることが原因のはずです。
税理士に頼んで得られるものについても考えてみましょう。
税理士に頼んだのに税金がふえることはあるのか
税理士に頼んだのに、自分でやるよりも税金がふえてしまうことはあり得ます。
たとえば、頼むかたが次のようなことをしているケースです。
- ホントは経費じゃないものを経費にしていた
- 計上すべき売上を、計上していなかった
- 帳簿を作りかたをまちがっていた
- まちがった思い込みや勘違い
また、脱税のニュースでは、架空経費や外注偽装、売上をごっそり抜くという手法も報じられます。
もし、これらの手法が税理士に否定されたのなら、自分でやるより税金がふえてしまう結果となるわけです。
これら税金のルールに則っていないことは、税務調査などでツッコミが入らなければバレることはないでしょう。
また、調査があったとしても、金額が小さいなどの理由で、なかには見過ごされるものもあります。
そのため、「自分でやったほうが税金がすくない!」ということは、おこり得るのです。
しかし、次のように税理士に頼んだほうが税金がすくなくなることだって、もちろんあり得ます。
というか、そのほうが多いはずです。
税理士に頼んで得られること
税理士に頼めば、次のようなことが期待できます。
- 自分でやるより税金がすくなくなる
- 経理にかんする手間がへる
- 不安やモヤモヤがへる
自分でやるより税金がすくなくなる
たとえば、次のようなことがあげられます。
- 経費にならないと思っていたものが、じつは経費になるものだった
- 青色65万円控除のように、帳簿をちゃんとつくることが必要なときがある
- いろんな特例をつかうために、申告書をちゃんとつくることが必要なときがある
- 知らない節税の方法があった
- 問題があったとき、税務署としっかりと交渉する
ムリヤリ経費をつくったり、ルール違反をしなくても、適正なことをするだけで税金がすくなくなることも多いです。
そして、税理士は自分が知らないことを知っているかもしれない。
自分がなにを知らないか……?
これに気づくのって難しかったりしますからね。
また、税金をすくなくするためには、その場にある資料でなんとかできるものもあれば、準備が必要なものもあります。
もしかしたら、自分がもっている方法よりも、幅が広くなるのです。
こうしたことを通じて、自分でやるより税金がすくなくなる結果となるのです。
経理にかんする手間がへる
自分にとって、面倒だったり時間がかかることを税理士がやってくれるわけです。
なので、そのぶんの時間をほかのことにつかえます。
ただし、資料を準備したり、そのレシートが何のためなのか、などは整えておく必要があります。
税理士がなにかを捏造することはできませんから。
税理士に、無から有をうみだすことはできないのです。
無から有をうみだすのは、経営です。
そのための時間を確保することができるでしょう。
不安やモヤモヤがへる
- 税務署にひとってなんかコワい
- 数字の意味がよくわからない
- いまあるお金をつかっちゃってもよいのか、判断がつかない
税金やお金、そして経営のことは、学校など義務教育では習わないものです。
実家が事業をしていれば多少はふれることがあっても、基本的にはどんな経営者もゼロからスタートします。
ほとんどの場合、独りで。
税理士は税金の計算をすることだけが仕事ではありません。
知らぬがゆえの不安、税金やお金・数字でモヤモヤするのをスッキリすることを解消するための存在でもあるのです。
まとめ
せっかくお金をはらって税理士に頼んだのに、自分でやるより税金がふえてしまうことはあり得ます。
しかし、ほとんどの場合は、逆の結果になるはずです。
ニュースなどを見ていると税金の使われかたに問題があるような気がしないでもないのですが、ルール違反はしない方がよいと考えます。
税金がおおければ、手取りもおおい。
税金がすくなければ、手取りもすくない。
あらためて、この事実を考えてみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいています。
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