防衛力強化のため、増税の予定です【令和5年度税制改正】

令和5年度税制改正において、法人税・所得税・たばこ税について増税されることが明記されました。

防衛力の強化のためです。

他の国に「日本を攻めても勝てない」と思わせるために必要なのでしょう。

 

いつから？というのはハッキリ決まっていませんが、令和6年度（2024年度）以降から段階的に行い、令和9年度（2027年度）において1兆円強を確保する目標です。

もちろん、財源は税金だけではなく、国の支払いを見直したりするとの事ですが。

 

桁が大きくピンときませんが、国税庁が公表している資料によると、令和4年度の税収は約65兆円です。

税収を1.5%くらい増やすのですね。

下のグラフから、パッと見、所得税・法人税・消費税が目につきます。

消費税は最近上がったばかりですし、インボイス制度のこともあります。

そこで、残りの2つの所得税・法人税を、ということだと思います。

 

 

法人税

いまの法人税をベースに、税率4～4.5%の新しい税目が増えます。

ただ、法人税が500万円以下なら、増税にならない仕組みになっています。

ちなみに、資本金が1億円以下の場合、法人税が500万円ということは、利益が2,400万円くらいになります。

増税になるのは、大企業や儲かっている会社という事になりそうです。

 

 

所得税

所得税の内訳に、復興特別所得税があります。

東日本大震災の復興のための税金です。

所得税の2.1%を、令和19年（2037年）まで納めるのですが、この復興特別所得税に変化が加わることにより、増税になるのです。

法人税とは違い、多くの人に少しづつ負担してもらう事になりそうですね。

 

＜増税の仕組み＞

1．税率2.1%が1％下がる代わりに、当分の間、下がった分と同じ金額の新しい税目ができます。

　　（とりあえずのトータルは変わらない）

2．復興特別所得税がかかる期間が令和19年までではなく、延長されます。

　　（今よりも、払う期間が長くなる）

 

 

たばこ税

1本あたり、3円の増税が行われます。

1箱に20本くらい入っていますので、1箱あたり60円くらい増えることになります。

 

※　記事作成時点の情報・法令等に基づいております。