自分の強みは周り次第でもある
商品やサービスを売るにあたり、強みがあると売りやすいです。
その強みは簡単に出てくるものではないですが、「周りを知る」ことがヒントになります。
売りたいものが売れるとは限らない
せっかく起業したのなら、自分が売るものを「欲しい」と言ってもらいたいものです。
それを口にするかはともかく、腕やアイディアなどに自信があっての起業でしょうし、人に認められるのも嬉しいですから。
また、事業は売れなければ続きませんが、「こなすだけ」の仕事は寂しいものです。
せっかくなら「自分ならでは」を出したいもの。
でも、売れるのは相手が欲しいものであって、自分が売りたいものが売れるとは限りません。
だれでもお金を払うからには、「必要だから」とか「欲しいから」という理由があります。
たまには、付き合いということもあるかもしれませんが。
そのため「売る」ということを考えたとき、次のように「相手が欲しいもの」と「自分が売りたいもの」が重なっているところが「売りやすい」といえます。
ただ、この図には時期の条件もかくされています。
「いま」欲しいものと「いま」売りたいものが重なると売りやすい、という条件です。
お互いの「いま」を重ねるために、いろんな手法があるかもしれませんし、「待つ」ことも必要かもしれません。
でも、売るにあたっては、ほかの同業のかたも無視できません。
自分だけがそれを売っているならともかく、おおくの場合、たくさんの同業のかたが多少なりとも似たようなものを売っています。
ひとつの「欲しい」に対して、たくさんの「売りたい」があるわけです。
どうやったら選んでもらえるか……
そこで考えるのが「自分だけにしかないもの」です。
もし「自分だけにしかないもの」を欲しいと言ってもらえたら、ほかの同業のかたはいないも同然なので「100%売れる」ことになるでしょう。
この「自分だけにしかないもの」を強みといいます。
ですが、強みはそう簡単にでてくるもの・つくれるものではありません。
ここまでのお話は特別なものではないので、すでに多くのかたが見えないところでいろんな「強み」を試行錯誤しているからです。
でも、自分だけの強みはやっぱり必要なもの。
その強みをみつけるヒントをみていきましょう。
自分の強みは周り次第でもある
突然ですが、R.H.リブスというかたが書いた「動物学校」という本をご存じでしょうか。
大雑把ですが、次のような内容です。
<登場人物>
- アヒル、ウサギ、リス、ワシ
<内容>
彼ら全員が、つぎの4つの科目を勉強する。
- かけっこ、木登り、水泳、飛行
かけっこや木登りなどついて、それぞれの成績は想像できると思います。
だれでも得意なこと・できることがありますし、その反対に苦手なこと・できないことがあります。
ウサギに「空を飛べ」といっても無理ですから。。。
このことは、動物をならべたから分かりやすいですが、自分がアヒルなのか、ウサギなのか、あるいは○○なのかを自覚するのは難しいことです。
というのも、アヒルだって最初から泳げたわけではないからです。(はず)
ほかの動物よりできるのは当然ですが、数回はうまくいかなかったことがあるはずです。
水泳がアヒルの強みなのは当然ですが、失敗はあったはずなのです。
もし自分がアヒルだったとして、水泳を1回失敗しただけであきらめたらどうなるでしょうか。
自分の強みに気づけないまま終わってしまいます。
なので強みであっても、それを自覚するまでには時間や失敗・試行錯誤が必要なのです。
では、周りのかたの強みを考えたときはどうでしょうか。
業界内での評判、ホームページ、広告や売り文句などから、自分よりは見えやすいはずです。
「この人は、これが得意なんだな」と。
それに照らして自分のことを考えてみましょう。
あきらかに自分にはできないこと、苦手なこと、知らなかったことなどがあったと思います。
でも、周りを知ると、自分が見えてくるものです。
「自分とはちがう」と感じれば、その反対が自分という風に。
また、人間だれしも好き嫌いや欲・先入観がありますが、固執しすぎるのも危険です。
食わず嫌いかもしれないし、ウサギが空を飛ぶ練習だけをしているようなことにもなりかねないので。
自分の強みをかんがえるときは、次のことを気にしましょう。
- 周りを知る
- 強みであっても、最初は失敗する可能性がある
- 苦手と思っていても、食わず嫌いかもしれない
まとめ
商品やサービスを売るにあたり、強みがあると売りやすいです。
その強みは自分のなかだけで考えるのではなく、「周りに照らしてどうか」という視点も試してみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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