お金の使いかたの上手い下手につながる3要素
お金を使うことで、どれくらい自分の役に立ったか。
この点で、使いかたには上手い下手が存在します。
何に・いつ・どんな風に使ったか…と考えてみましょう。
お金は道具
お金は、基本的には、モノやサービスを手に入れるためのものです。
なので、使わないのであれば、何の価値もありません。
使ってはじめて、自分の役に立つわけです。
生きていくために食べたり、遊んだり、商売をしたり…といったことの。
もちろん、使わずにもっていることで、信用が手に入ることもあります。
とくに商売では、売るのはいいけどお金を払ってくれるかな…ということがありますから。
お金を持っていることを打ち出すのも、使いかたの一つといえます。
ただ、信用だけでは生きていけないし、遊べないし、商売だって成り立たないことはあります。
やはり、使ってこそ意味がある。
つまり、お金は道具なのです。
その「道具」という言葉からイメージできるものは、身の回りにたくさんありますよね。
生活必需品からはじまり、趣味のもの、いらなくて放置しているもの。
ただ、普段の生活にかかわるものでは、「使いかたの上手い下手」はそんなに意識しないものです。
いっぽう趣味や商売になると、意識は変わります。
「もっと上手くやりたい」という希望が、誰にでもあるでしょうから。
たとえば趣味がサッカーなら、道具はボールです。
始めたての子どもから、プロのなかでも超一流といわれる選手まで、使いかたには、上手い下手をとおりこして雲泥の差があります。
ただ、ボールは誰にとっても同じもの。
使いかただけで、差がつくのです。
ということは、お金についても同じです。
金額は、誰にとっても同じ。
使いかたにより、なにかしらの差が生まれるわけです。
お金を使うときの3要素
お金の使いかたには、色々な要素がありますが、その中でも次の3つについて考えてみましょう。
自分にとってどう役に立つのか…という視点で。
- 何に使うのか
- いつ使うのか
- どんな風に使うのか
何に使うのか
お金を使えば、代わりにモノやサービスが手に入ります。
それらには、とうぜん自分にとっての価値があるはず。
その価値が欲しいから、お金を使うわけですから。
たとえば食べ物なら、生きていくために必要、健康のため、ストレス解消、美味しいものを食べたい、誰かを喜ばせたい。
こんな価値があるわけです。もちろん他にもきっと。
そして、手にした価値により、今そして将来が変わる。
価値というより、食べ物の栄養とかんがえたほうが、分かりやすいかもしれないですね。
お金を使うことで、自分はどんな栄養を取り入れたのか…と。
すると、効果がでるには、長い時間がかかることもあるのは分かるはず。
言い換えると、気がついたら差がついていた…ようなことになるのです。
真面目にサボらず、なにかの練習をしているようなものです。
ただ、練習というのは、目的なり目標がなければ続かないもの。
「自分はどうなりたいか」
つまるところ、これを意識するのがよいわけです。
いつ使うのか
お金は、たとえ同じ金額であっても、状況により、その金額の重みが変わることがあります。
たくさん持っているときの1万円。
困っているときの1万円。
この違いがもたらす結果は、たとえば次のようなこと。
お金持ちになるまで遊ぶのを我慢するか。
貧乏でも遊ぶのか。
常識的には、遊びは余裕が出来てからですよね。
でも、貧乏なときのほうが、より贅沢をした気分になれるし、記憶や思い出にもなるでしょう。
常識的な使いかたというのは、いわば上手くなく下手でもない。
そんな風に言うこともできます。
また、金額の重みは、ルールによっても、変わることがあります。
おおくの場合、モノやサービスの代金は、同時または後払いです。
というルールを知りつつ、あえて前払いをする。
すると、相手には「失敗できない」というプレッシャーがかかることもあるでしょう。
あるいは、気分をよくして、いつも以上に頑張ったり…と。
それは、自分にとって良い結果をもたらすかもしれません。
状況やルールを踏まえたうえで、いつ使うのか。
それにより、自分にとっての価値や結果は変わる。
ここにも上手い下手があるわけです。
どんな風に使うのか
最終的にはおなじ金額を使うにしても、過程があります。
その過程により、結果や効果は変わることがあるのです。
お金を使うからには、できれば喜べる結果になったり、満足したいもの。
そのいわゆる満足度は、事前の期待値により変わるものです。
たとえ同じ結果だったとしても…
「できる」といわれて「できなかった」。
「できないかも…」といわれて「できた」。
満足できるのは、後者ですよね。
おなじ金額を、より高く売れないか。
こんな視点もあるのです。
まとめ
お金は、自分に役に立つなにかをもたらすための道具です。
そして、おなじお金を使うにしても、どれだけ役に立ったかという点で、上手い下手が存在します。
事業をしていれば、毎日のようにお金を使うはずです。
せっかくなので、練習もしてみましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。