なぜ経営者にも勉強が必要なのか
勉強の目的は、知識ではなく、能力を身につけること。
そして最終的には、自分だけのなにかを作ることにあります。
勉強と聞くと…
勉強と聞くと、「やらなければならない」とか「強いられる」というイメージがあります。
どうしても、学校やテストのことを思い出してしまいますからね。
なので、乗り気にならない…というのが、誰にとっても本音ではないでしょうか。
その勉強の先に、欲しいものがあれば、話は別かもしれませんけれど。
この勉強の目的は、ほとんどの場合、多くの、そして正しい知識を身につけること。
そのために、毎日のように同じことを繰り返す。そんなことも、求められたりします。
それが良いことだとは思いつつも、ウンザリするかもしれないですね。
また、間違うというのも、抵抗があります。
「バカじゃないの…?」
間違ったりすると、こんな風に言われることもあったりしますし。
誰でも、そんなことを言われるのはイヤなもの。
「もう、やーめた」となるのも分かります。
さらには…
世の建前では、勤勉は良いこととはいうものの、本音では、ラクして儲けたい。
すべての人がそうだとは言いませんが、こんな現実もあったりします。
でも、ここまで書いてきた勉強についてのネガティブなこと。
それは、勉強の本質を見誤っているから出てくるものです。
勉強の本質
勉強の本質は、知識を身につけることではなく、能力を身につけることにあります。
たとえば、調べる力。推測する力。なにかを続ける力。
そして最終的には、こうした力を活用して、自分だけのなにかを作り上げること。
知識というのは、応用が利きにくいものです。
たとえば税金の知識をたくさん持っていても、将棋や麻雀が強くなる訳ではないですから。
でも、能力だったら、いろんなことに応用が利きます。
たとえば、分からないことがあるとき。
本や情報をあたる。人に聞く。現場を見に行く。
こうしたことを通じて調べるものです。
調べる力とは、行動力かもしれませんね。
また、あることについて、何をして、どれくらいの時間がかかったか。
そんな基準が自分の中にできるのも、財産といえます。
でも、それでも分からないほど難しいことだったら、どうしましょう。
そんなときは、自分で考えざるを得ません。
そこで必要になるのが、推測する力。
「もし○○なら…」
将棋で次の手を考えること、麻雀で次にすてる牌を考えること、に似ています。
なので、1回で終わりではありません。
それなりに納得できるところまで、推測を繰り返すわけです。
そのためには、続ける力も必要になってきます。
終わりは見えていないけれど、分かるまでやる…という。
勉強をつうじて、こうした能力を身につけることが、本来の目的といえます。
くわえて、「あることが分かった」という経験が多ければ多いほど、こうした能力も高くなっていきます。
そして、その能力を活かせば、自分だけのなにか。
それまで世の中にはなかった知識。
自分だけの商品やサービス。
自分だけにしかできないなにか。
もし、こうしたものを作れるなら「楽しい」と感じられるのではないでしょうか。
楽しいとは
笑うときは、楽しいですよね。
お金をつかって美味しいものを食べたり、旅行へ行くのも、楽しいですよね。
なにかが分かるというのも、楽しかったりします。
そして、うえに書いたように自分だけのなにかを作ること。
これも、楽しいはず。
せっかく、雇われではなく、自分で事業をしているのだったら、自分だけのなにかを作ることを目指してみませんか…?
そのための手段が、勉強です。
自分が分からないことが、分かるようになる。
これを繰り返していくことで、なんらかの能力が身につきます。
まずは、身の回りにある「分からない」を解消していくことから始めてみましょう。
その先には、「楽しい」が待っているはずですから。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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