会社は誰のもの?位置づけで変わること
「会社は誰のものか」について考え方はさまざまです。
その考え方によりいろいろな事が変わってきますが、お金の使いかたもその一つです。
会社は誰のもの?
会社って誰のものでしょうか。
社長のもの。
株主のもの。
社員のもの。
お客さまのもの。
社会全体のもの。
社長が自身で会社をつくり、会社にお金がないときは社長が自腹をきるなど会社と苦楽をともにすることは多いです。
どんな社長でも、まったくトラブル無しで順風満帆とはいかないものでしょうから。
すると、会社を自分の一部あるいは自分の子どものように感じるのではないでしょうか。
「会社は社長のもの」というのも普通だと思うのです。
税法や会社法など法律からみると「会社は株主のもの」です。
株主が資本金をだしてくれたおかげで会社が存在するからです。
株主がいなければ、会社は存在しない。
株主は会社がうまくいかなければ出資したお金をうしなうリスクを負うかわりに、うまくいったら配当金などを手にすることができるのです。
会社の運営のことを考えると「会社は社員のもの」ともいえます。
サッカーや野球のチームのようにそれぞれの社員が力を発揮できなければ、経営はうまくいかないでしょう。
スポーツなら「勝つ」のが目標ですが、会社だって目標はあるはずです。
そこに向かって全員が力を発揮できるようにするには、社員目線で会社をとらえる必要もあるでしょう。
商売の観点からみると、会社は売上がなければ倒産してしまいます。
なにかを売るということは、誰かの役に立つということ。
売ろうと思えば思うほど、その誰かのことを考えなくてはなりません。
「どうやったら役に立ち、買ってもらえるか」と。
こう考えると「会社はお客さまのもの」と言えるのではないでしょうか。
商売のことをもう少し突き詰めてみると、その売上はお客さまのお客さまにも役に立つかもしれません。
また、売上ではなく仕入れなど支払い先もたくさんいるでしょう。
このように商売に関係するかたのことを考えていくと、それは社会全体まで広がっていきます。
自分がうまくいくためには、相手にもうまくいってもらわないといけません。
結局は社会全体の役に立てなければ、会社はうまくやっていけないと言えるでしょう。
位置づけで変わること
商売はまずお金がでていき、それからお金がはいってきます。
商品を仕入れ、それが売れることのように。
会社が誰のものかによって、まずお金の使いかたが変わります。
持ち主にとって良くなるように使うはずですから。
持ち主におうじてどんな使いかたになるかは想像におまかせしますが、どんな使いかたでもよいと思います。
大事なのは「お金が入ってくるところまでイメージ」することです。
お金を使うということは、投資です。
ときには消費だったり浪費だったりするかもしれませんが、経営においては基本的に投資です。
投資ときくと普通は株式や不動産をイメージします。
もしこれらに投資するなら、見返りである配当金や値上がりを意識すると思うのです。
買った瞬間から。
経営における投資ではどうでしょうか。
「○○円つかったから○○円はいってくる……」と具体的でなくてかまいません。
やんわり「売上につながるかな……」くらいでかまわないので、その支払いの後をイメージしてみましょう。
まとめ
会社が誰のものかについての考え方はさまざまです。
そして、その考え方は経営の向かう先やふだんのお金の使いかたにも影響してきます。
考え方はいつでも変わる可能性がありますが、「今はこう思う」ということを自分なりに頭のなかで確認しましょう。
それが自分にとっての軸になるはずなので。
軸があると、多少のことではへこたれなくなりますから。
※ 記事作成時点の心境に基づいています。
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