相手と立場を交換すると見えてくるもの

自分の思うようにならないことがあるときは、相手と立場を交換したとして、相手のことを考えてみましょう。

このとき、自分のことは一旦おいておくのがカギです。

そうすることで見えてくるものがあり、それは自分にとってヒントになります。

 

サッカーのポジションを交換すると見えてくるもの

「なんでこんなことが出来ないんだろう…」

いろんな場面で、こんな風に思ってしまうことってないでしょうか。

 

自分にとっては当たり前のこと。

すると、その当たり前を相手にも要求してしまうものです。

あるいは「相手の役割は○○だ」という思い込みも、あることが自分の思う通りにならないことについて、「なんで…」という感想をもたらします。

 

サッカー選手のティエリー・アンリも、似たような経験をしたことをYouTubeで語っていました。

 

「まともなパスをよこせ」とチームメートに言ったところ、

「パスが届く場所にいろ」と返されたそうで。。

 

そこにコーチが出てきて、次のように言いました。

「互いのポジションを交換しろ」

 

そこから、文句を言いあってた二人は、「なにかが自分の思うように運ぶためには、相手にとっての難しさも考えなければならない」ということを理解したそうです。

 

きっと、このことは言葉で説明しても伝わらなかったでしょう。

ポジションを交換して、相手がやっていたことを自分でやってみたから見えてきた。

こういうことって、いろんな場面でありますよね。

 

相手と立場を交換すると見えてくるもの

事業をしていれば、自分の思うようにならないことは山ほどあります。

 

もし、社員などの働きぶりが気になるなら、社長と社員の仕事を交換してみる……

というのは、いろいろ難しいでしょうね。

でも、想像してみるだけでもヒントがでてくるかもしれません。

 

もしかしたら、会話など言葉だけで改善するかもしれませんが、本音のところは言葉にあらわれないことも多々あります。

「仕事だから」とか「お金」あるいは「一般常識」といったことが邪魔をするからです。

 

言葉で何とかできないなら、ほかの方法に頼るしかありません。

たとえば、「まずは観察。それから想像」です。

悠長なことを言ってられないときもありますが、カギになるのは「相手を見る目が変わること」です。

そこから始めましょう。

 

自分の思うようにならないことは、事業の外にもたくさんあります。

むしろ、外のほうが多いでしょう。

その代表格が、お客さま。

 

さすがに売る側と買う側の立場を交換することはできません。

でも、この点については、どんな経営者もたくさん想像していると思います。

それこそ事業を始めてから現在までずっと。

 

気をつけるべきは、事業が順調なときに、うっかり想像するのを忘れていないか、用心するくらいでしょうか。

事業を始めたときの想いを、経営理念のように誰かに見せる言葉ではなく、自分しか見ないときの言葉で残しておきましょう。

たまに振り返ると、背筋が伸びますよ。

 

事業の外といえば、仕入先などお金を払う相手の立場になることも、自分のヒントになります。

これは、同じモノ・サービスをいろんな相手から買うと、より目につきやすいです。

 

つまるところ、それがどんな相手であっても、相手の立場になって想像してみると、いろんなことが自分のヒントになります。

このとき、いったん自分のことはおいときましょう。

自分のメリットやデメリットばかり考えると、目が曇るので。

 

たとえば広告。

相手の立場になって、相手のメリットを考えると、その広告も見方が変わるかもしれません。

 

事業は、たとえ一人社長やフリーランスであっても、相手がいるから成り立つものです。

「相手と自分の立場を交換してみる」という考え方からは、自分にとっていろんなヒントがもらえるはずです。

 

まとめ

なにかが自分の思うようにならないことは山ほどあります。

このとき、自分のことは一旦おいといて、相手の立場になることを想像してみましょう。

自分のことばかり考えると、かえって上手くいかないものかもしれません。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。