数字も言葉。数字をつかうことで変わること

数字は、自分の想像と現実にギャップがあることを伝えてくれる言葉です。

数字をつかうというのは、そのギャップに気づき、行動を変えることです。

つかえるようになるには、普段から数字に触れるようにしましょう。

日本語など言語とおなじように。

 

数字も言葉

数字も言葉です。

そして言葉とは、なにかを伝えるためのもの。

 

伝えるためのものという点からみれば、言葉は日本語など「言語」だけとはかぎりません。

絵画や音楽だって、言葉といえるでしょう。

これらを見たり、聞いたりすれば、なにかを感じるでしょうから。

 

では、数字から伝わるものはなにか……?

それは、あるものが「具体的にどれくらいあるか」です。数量ですね。

 

  • 利益を「すこし」増やしたい。
  • 利益を「1割くらい」増やしたい。
  • 利益を「12%」増やしたい。

 

それぞれ伝わってくるものは、違うとおもいます。

また、読んだあとの感想も、異なるはずです。

 

「すこし」というのは「言語」です。

でも、これが数字に置き換わることによって、具体性がでてきます。

それにより伝わるものが変わり、それを受けとったほうの感想も変わる。

 

もし数字がなかったら、どういう世界になるでしょうか……?

いま当たり前につかっている「123…」などのアラビア数字。あるいは「一二三…」の漢数字。

これら以外にも、ローマ数字やギリシャ数字など、いろんな数字が存在しています。

それぞれ、きっと大きな苦労のすえに「発明」されてきたわけです。

 

とても古い時代から発明され、つかわれてきたからには、やっぱり理由があるはずです。

「数字が苦手」と感じてしまうのは、もったいない。。。

 

数字をつかうことで変わること

事業の目的のひとつには「お金」があり、そのお金は数字であらわされます。

なので、会計には数字が必要なのです。

 

もし、事業の目的がお金ではないのなら、会計は必要ないかもしれません。

また、お金がかならず増えていく保証がある場合にも、会計は必要ないかもしれません。

 

会計、つまり複式簿記や決算書などは、いっけん複雑です。

でも、そこに使われているのは、足し算・引き算など4則計算がほとんどです。

中学くらいから教わる「数学」は必要ないのです。

 

ということを踏まえると、それほど難しいものではないといえます。

小学校をでていれば理解できるはずなので。

むしろ、日本語などの言語。ほんらいの言葉のほうが難しいといえるかもしれません。

数字の世界には「答え」がありますが、「答え」がない世界だってあるので。

 

その本来の言葉。日本語を覚えたときのことを思いだしてみましょう。

ほんとうの最初。赤ちゃんのときのことは記憶にないかもしれません。

でも、いまに至るまで、ずっと「つかってきた」はずです。

話したり、読んだり、見たり、聞いたり、想像したり。

 

これは数字もおなじです。

いろんな場面でつかっていれば、覚えるものです。

 

ときには、分からなくても困らないときもあるでしょう。

でも、つかわなければ覚えないのが鉄則です。

 

そして、数字をつかうことによって変わるのは「行動」です。

  • 黒字だとおもっていたのに赤字だった
  • スタッフを1人雇うと、追加で○○円の粗利が必要になりそう
  • いまは十分お金があるのに、2か月後には足りなくなる見込みだった

 

自分の想像と現実のギャップを、数字が伝えてくれる。

そのギャップを埋めるために、行動を変えていく。

これが数字の使いかたなのです。

 

その結果、自分が変わり、事業も変わります。

 

そのためには、「自分が」数字をつかわなければなりません。

漢字の練習のように、自分で会計ソフト入力や経理をしてみるのもよいでしょう。

本を読むように、決算書や試算表などの会計データを見るのもよいでしょう。

 

分からないことがあるときは、誰かに聞いたり、調べましょう。

言葉とおなじように、自分から。

とにかく、なんらかの形で数字にふれていれば、覚え、つかえるようになります。

事業を続けていく限り、数字は必須のものだとおもいましょう。

 

まとめ

数字は、想像と現実のギャップを伝えてくれます。

そして、事業の目的にお金がふくまれているかぎり、付き合わざるを得ないものです。

数字をつかえるようになるには、ふだんから触れておくことを意識しましょう。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。