神経質も変換すれば武器

神経質のように一般にはネガティブなことも、ポジティブに変換できれば武器です。

 

神経質の良いところ

神経質というと、ネガティブなイメージです。

  • こまかい
  • ちょっとしたことに敏感
  • 打たれ弱そう

こっちが何かを言ったりするときも、ちょっと気をつかうような…

ときには付き合いづらい…

そんなイメージがあります。

 

いっぽう、おおらか・こまかいことにこだわらない…というと、神経質とは逆のイメージです。

  • なんでも許してくれそう
  • 一緒にいて楽
  • 心が広そう

友だちも多そうだし、いつも楽しそう…

 

でも、見方をかえてみれば、神経質だって良いところはあります。

というのも、神経質というのは、こちらの意見なので。

 

「こまかい」のは、正確に置きかえられます。

「敏感」なのは、相手にとって無神経にふれてほしくない大事なことだから…かも。

「打たれ弱い」のは、それまで相手が大切にしてきたからかもしれません。

大切なものって、ちょっとキズがついてもショックですし。

 

つまり、神経質にみえるのは、それが相手にとって大事だから…なのかもしれないのです。

それにかける思いが、強ければ強いほど、神経質になるのでは…と。

また、大事にするからこそ生まれる責任感もあるでしょう。

「絶対に、上手くやらなくてはいけない」というような。

 

ぎゃくに、おおらか…などは、無責任・あるいは「どうでもいいと思っている」のかもしれません。

それが大事ではないから、スルーできるし、頓着しないのかもしれないのです。

ヒドイ言いかたをすれば、冷たい…と。

 

こう考えると、神経質というのは、むしろ誉め言葉だとおもうのです。

 

神経質の別の言いかた

神経質を別の言いかたにすると、「こだわり」と言えそうです。

すると、イメージもガラッと変わります。

どちらも、こまかいところまで気にする…という意味合いなのに。

 

  • こだわりの食材
  • 安心・安全へのこだわり
  • お客さまのニーズへのこだわり

…など、いろんな文言に「こだわり」は登場します。

どれも、「それなら行ってみようかな…」という気にさせられそうです。

でも、言い換えてみれば、どれも「神経質に」チェックをしたり、調べたり、作っていたり…などしているわけです。

ただ、イメージはポジティブ。

 

神経質と言われたら、それはチャンスなのかもしれません。

普通は、ムッとしますけどね。

でも、それをこだわりに置きかえられるのなら、人を引き付ける要素になります。

 

事業において、こだわりは立派な武器になるものです。

ほかの人がこだわっていないから、こだわるのが目立つし、違いにもなるわけです。

事業における武器とは、目立つことや違いでもありますから。

 

ただ、相手を選ばなければ、こだわりは神経質になってしまうでしょう。

相手が、それに興味がないときは、神経質。

いっぽう、興味があるときは、こだわり。

中味はおなじことなのに。

 

強みのヒント

事業にかんする本やセミナーなどでは、「強みを持ちましょう」ということが多く言われます。

事業をしていくうえでの武器になるものを…ということで。

 

たしかに、強みは大事です。

強みがなければ、ほかとおなじ。

となると、どこで買っても同じ…となるので、値段勝負になりがちです。

 

ただ、強みというのは、かんたんに自覚できる・見つかるものではありません。

「強み…強み…」と思えば思うほど、何もないような感覚になってしまうこともあるでしょう。

新たに自分でつくるにしても、目標をきめて少しずつ…と時間がかかります。

 

そこで、たとえば神経質のように、一般にはネガティブとされているものがヒントになります。

神経質をこだわりに変換できないか…と。

これは、もともと持っているものなので、かかる時間も節約できます。

相手は、選ぶ必要がありそうですけれどね。。

 

過去に、自分が言われたことのなかに、イヤなことがなかったか…振り返ってみましょう。

それも、強みのヒントになるかもしれないので。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。