お金は事業の血液。ちゃんと流れているか

事業において、お金がでていき・はいってくるという流れは、血液のようだと例えられます。

その流れがとどこおると、利益も出しづらくなります。

ちゃんと流れるために意識すべきことを確認しましょう。

 

お金は事業の血液

事業は、お金が経費などとしてでていき、収入としてはいってくる(戻ってくる)。

このことの繰り返しです。

 

でていくよりも、はいってくるほうが多くなるようにするのは、事業ならば当然のこと。

それが事業の目的でもある利益ですし、だれでも稼ぐために事業をしているはずですから。

それが全てではない、ということがあったとしても。

 

なので、お金がでていき・はいってくる。

このサイクルを繰りかえせば繰りかえすほど儲かる、という理屈になるのです。

ぎゃくに、もしどこかでお金の流れが止まってしまえば、儲かりにくくなるわけです。

 

このお金の流れのことを、人体における「血液」と例えることができます。

健康な人体であれば、血液はすみずみまでスムーズに流れています。

おなじように事業が健康であれば、お金の流れもスムーズです。

 

多少は在庫などに「お金が寝る」ことで、一時的・部分的に流れがとまることもあるでしょう。

また、万一のそなえとして、蓄えも必要です。

でも、全体としてみれば、お金はちゃんと流れていることが理想です。儲けるためには。

 

このことは、自分の事業にとってだけではなく、世の中全体にとってもおなじです。

世の中全体でお金が流れていれば、自分のところにはいってくるチャンスもふえます。

いっぽう、どこかで止まってしまえば、お金がはいってこない人達がふえるわけです。

なので、景気が悪くなったりもする…と。

お金は天下の回りものといいますが、「回るもの」なのです。

 

自分の事業で、お金がちゃんと回っているか・流れているか、考えてみましょう。

 

お金がちゃんと流れているか

事業では、かならず先にお金がでていき、それから収入として戻ってきます。

お金がちゃんと流れるためには、まず「どうでていくか」をかんがえるべきです。

 

まったく経費をつかわないでも、収入があるなら話は別です。

でも、現実にはほぼ存在しないケースでしょう。

 

このことに関連し、ユダヤ人について次のようなジョークがあります。

  • あるユダヤ人がお金に困っていました
  • なので、毎日毎日、神さまにつぎのことを祈っていました
  • 「どうか宝くじに当たりますように……」
  • 最終的に、神さまからつぎのお告げがありました
  • 「まずは、宝くじを買え」……と。

 

ユダヤ人は、とても昔、聖書ができたころからお金を稼ぐのがうまいと言われています。

ときには「がめつい」と批判されるくらいお金に長じているがゆえに成立するジョークです。

 

ユダヤ人を批判するつもりは、まったくありません。

また、事業は宝くじでもありません。

でも、お金が「どうでていくか」は重要です。

でていき方により、収入は変わるので。

将来の収入をイメージしながら、意識すべきなのです。

 

とくに、起業したてはお金が潤沢ではないこともおおいです。

また、すこし時間がたって中小企業・中堅企業といわれるようになっても、大企業ほどお金があることはすくないです。

なので、たんに「必要だから」と思ってお金をつかうときは注意が必要です。

イメージすべきなのは、将来の収入なので。

 

収入につながらないのであれば、お金は流れないとおもいましょう。

もちろん、新しいことなどチャレンジも必要ですし、ときには失敗もあります。

結果がうまくいかなくても、前もってのイメージは必要です。

 

収入はコントロールできませんが、経費などお金のつかいかたはコントロールできます。

なので、お金のでていきかた・使いかたはより大事なのです。

 

また、お金が流れるようになっても気は抜けません。

利益に気を取られてしまうからです。

 

利益とお金の流れは、ほとんどの場合、一致しません。

利益は、お金の出入りではなく、モノやサービスの移動にもとづいて計算するからです。

  • お金をうけとっていなくても収入になる。
  • お金を支払っていなくても経費になる。

このようなことが多々あるのです。

 

その結果、黒字でもお金をセーブすべきときが存在します。

こうした状況は、あらかじめ知っておかなければなりません。

そのためには、利益とお金の流れを、それぞれ別のものをつかって把握するようにしましょう。

利益は会計データや試算表、決算書で。

お金は資金繰り表で。

 

お金というのは、事業における血液です。

いつも健康に流れているか、チェックするようにしましょう。

 

まとめ

事業において、お金がでていき・はいってくるという流れは、血液のようだと例えられます。

ちゃんと流れていないと健康ではない…という意味もふくめて。

利益とお金の流れは、かならず把握しているように意識しましょう。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。