将棋や麻雀は先が見えないから面白い。では事業は?

先が見えないからこそ、いろいろ考え、先を読む。

将棋や麻雀だけではなく、事業においても必要なことなのです。

 

先が見えないから面白い

将棋や麻雀の面白さは、勝ち負けにもありますが、先が見えないことにもあります。

  • 勝つために、どうしたらよいか
  • 相手が○○してきたら、どうしよう
  • ○○の牌がきたら、なにを捨てようか
  • 自分が想像していることは、合っているのか
  • もしかして、もう負けなんじゃないか…

 

勝ちたいがゆえに、いろんなことを考え、先を読むわけです。

もちろん、読んだところで、当たることは稀かもしれません。

(当たっているのかが分からないことも、面白いのかも)

 

それでも、先を読まないことは、しないはずです。

そして、ごく稀に、うまくいく。

ときには、読んだことは当たらないのに、その読みよりもうまくいく。

 

こうした面白さは、相手がいるから…でもあります。

相手が、なにをしてくるか分からない。

自分の読みとちがうことを相手がしてくるから、また読み直す。

 

そんなときに、驚きとか発見とかもあったりします。

ときには、それが自分の身になることもあります。

たとえば、ハメ手なんかがそうです。

「二度とひっかかるか…」と。

 

将棋や麻雀は、こうしたことの繰りかえしで上手くなっていくんだと思います。

  • 自分なりにいろいろ考えて、先を読む
  • 相手がいるから発見などがあり、それも楽しかったりする

 

では、先を読んだりすることは、事業においてはどうでしょうか。

 

事業も先を読むか

大企業や役所では、かならず、予算を組んだり将来の計画をたてます。

つまり、先を読むわけです。

その理由には、次のようなものがあります。

  • 人数やうごくお金がおおきいから、ある程度の目標があったほうがよい
  • 予算と実績をくらべることで、行動をより目標にそったものに近づけることができる
  • お金や時間は有限なので、よりうまくつかうため

 

ただ、こうした理由を外からみていると、建前のように感じるかもしれませんね。

より本質的なところでは、つぎのことも大きいでしょう。

  • 適当にお金をつかうと、株主や納税者が怒るから

 

もし、適当にお金をつかっていることがバレたら、その会社の株式は売られてしまうでしょう。

その結果、株式の価値は下がり、増資などによる資金調達はむずかしくなります。

だれも、その会社の株式を買わなくなるので。

増資によりあつめたお金には、借り入れとはちがい、返さなくてよいというメリットがあるのに。

また、役所で税金が適当につかわれれば、やはり大きな問題となります。

 

いっぽう、中小企業のおおくは、同族会社です。

会社をつくるかたと、経営者がおなじことがおおいのです。

 

すると、お金をどんな風につかっても、文句をいうひとはいません。

…ということもあってか、予算や計画をたてるかたは少数派な印象です。

つまり、数字のうえで先を読んでいるかたが少ないのです。

 

もし将棋などのゲームであれば、先を読むから面白いといえます。

でも、現実はゲームではない。

そして将来はわからないもの。

なので、先を読んだところで意味があるのか…という疑問もでてきます。

 

ただ、現実ではゲームのように負けられない…ということはあるでしょう。

じつは予算や計画は、より良くしていくためだけではなく、負けないためにも必要なものです。

超えてはいけないラインを知るために。

 

「いまあるお金は、はたして全部つかってもよいのだろうか」

「つかってはいけないお金は、いくらなのか」

こうした疑問に答えるのも、予算や計画です。

疑問の答えは、先を読まなければわからないのです。

 

将来がわからないからこそ、先を読む必要がある。

もちろん、より良くしてくためにも必要ですが。

 

予算や計画というと、大袈裟…面倒…などと感じるとおもいます。

でも、負けないために必要という側面があることは、知っておきましょう。

また、もしやってみたら、将棋や麻雀のような面白さを感じることがあるかもしれないことも。

 

ときにリスクもあるのが事業

将棋や麻雀は、つまるところ相手より1手だけ先にいればよい…という面があります。

将棋なら、先に相手を詰ませればよいわけですし、麻雀なら、先にアガればよいわけですから。

たとえ、相手との差が1手であっても、勝ちは勝ちです。

 

そして、もしその1手の差が見えているのなら、道中ではリスクをとることもできます。

将棋なら、飛車や角をとられたり、麻雀なら、危険そうな牌をきったりといったリスクを。

(現実的にはプロでなければ無理でしょうが…)

 

いっぽう、事業においてもリスクは存在します。

設備投資をしたり、新しいひとを雇ったり、新しい商品を売りだしたり…といった。

こうしたリスクは、避けることもできます。

あるいは、お金や環境の準備がととのうまで待つことも。

 

でも、リスクをとればリターンもあります。

おおむねリスクに見合ったものが。

また、いまリスクをとれば、将来のリスクが小さくなることもあるでしょう。

それに、起業、そして事業をしていること自体がリスクなこともあります。

 

となれば、やっぱり先を読むことが必要ではないでしょうか。

 

事業において、お金は大事なものです。

そのお金は、数字であらわされ、困ったからといって数字を変えてくれることはありません。

なので、数字のうえでも先を読む必要があるのです。

(ゼロから予算や計画を始めるかたのために相談に乗っています…スポット相談

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。