経営者に必要なのは行動が「投資」であること

投資というとお金をイメージしますが、経営も投資です。利益を見返りにした。

その投資には、お金だけではなくいろんなものが含まれます。

経営における投資についてかんがえてみましょう。

 

事業は投資の繰り返し

投資というと、お金持ちまたはお金に余裕のあるかたがおこなうイメージがあります。

不動産や有価証券を購入し、家賃や配当金による収入、そして本体の値上がりによる儲けをねらう。

なので、そもそも投資をするためには、まとまったお金が必要。

こんなイメージではないでしょうか。

 

すこし投資の本質について、かんがえてみましょう。

投資とは、なにかをして、将来の見返りをねらうこと。

 

不動産や有価証券に投資するとき、見返りはお金です。

でも、見返りをお金にかぎらないとするなら、いろんな見返りが想像できます。

もし、なんらかの「欲」にもとづいて何かをするなら、それは投資だということもできるわけです。

 

ということを掘っていくと話が広がりすぎるので、事業についてかんがえましょう。

事業を経営する目的は、お金を稼ぐこと、つまり利益をだすことです。

見返りは「利益」であり、経営することが「投資」になるわけです。

 

という意識を、日々もっているでしょうか。

お金がでていくときは、分かりやすいですよね。

商品を仕入れたり、外注を頼んだりすれば、その次にくるのは売上・売上の入金そして利益なので。

 

家賃や税金のように、売上に直接の関係がなくても、それは利益を目指すために必要なもの。

間接的ですが、任意または義務であっても事業としての体をととのえて、利益につながるものです。

なので投資ということもできます。

 

投資とは、なにかをして、将来の見返りをねらうこと。

こう考えるなら、事業は投資の繰り返しなわけです。

それこそ毎日。

 

経営者に必要なのは行動が「投資」であること

もし、経営するにあたり、お金だけあればすべて上手くいくのなら、簡単といえます。

でも、実際はそうではありません。

  • どうしたら、もっと収入がふえるか
  • どうしたら、もっとよい人材がきてくれるか
  • どうしたら、もっと悩まないですむか
  • どうしたら、もっとよい取引先に恵まれるか
  • どうしたら、もっと自由な時間がふえるか

きっと、どんな経営者もたくさんの「どうしたら……」があるでしょう。

 

これらは、お金をつかえば解決できる類のものではありません。

  • 考える、知恵
  • やる気や熱意
  • 時間
  • 経験、知識
  • 上手くいくまで繰り返す、こなす
  • 十分に動けるだけの体力、そのために休む
  • 将来を見る目
  • もしかしたら運も

お金だけではなく、このようなものも必要な場面があるはずです。

 

もしかしたら、事業の見返りもお金だけではないかもしれません。

それは投資もおなじです。

投資には、お金だけではなく、いろんなものが含まれるのです。

 

このような前提で

その行動は、投資といえるのか……?

日々、この意識をもっておきましょう。時々でよいので。

 

また、投資と似たことばに「投機、ギャンブル、博打」などがあります。

投機は、高めのリスクとひきかえに、みじかい期間でおおきな儲けをめざすイメージのもの。

ギャンブルは、失敗の確率が高いもので、なかには宝くじのように身近なものもあるイメージです。

博打というと、精鋭がつどう、法律にもふれそうなダークなイメージのもの。

(個人的な主観です)

 

経営をしていれば、上手くいかないこと、失敗だってあります。

でも、その失敗も、十分に練られたうえでの行動なら、身につくもの・見返りがあります。

そうでないなら、なにかを失っただけ…という結果もあり得ます。

 

ローリスク・ハイリターンは誰もが望むところです。

でも、ときにはリスクを取らざるを得ないときもあるでしょう。

そんなときでも、リスクにみあった投資をしましょう。

投機・ギャンブル・博打が、なるべく投資といえるように。

 

まとめ

投資とは、なにかをして、将来の見返りをねらうことです。

その投資には、お金だけではなく、いろんなものが含まれます。

経営者であるなら、その行動も投資になっているか意識しましょう。

それが投資なら、見返りまでの距離も近くなるはずですから。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。