ときには「負け」も必要。どう負けるか
勝ち続けると、バランスを失うことがあります。
また、負けるから勝てるようになるという道理もあります。
つまり、負けかたも大事なのです。
勝ち続けるとどうなるか
「勝ち」とは、なにかが上手くいくこと。
いっぽう「負け」とは、なにかが上手くいかないこと。
生きていれば、勝ちも負けもたくさん経験するとおもいます。
ときには、勝ちが続くことも。
すると、自信がついたり、事業であればいつも以上に儲けがでたり…といったことにもなります。
ただ、勝ちも続くと、慣れることがあります。
そもそも勝つというのは、大変なこと。
その大変なことに慣れると、それまで当たり前だったことも、当たり前ではなくなります。
ゆえに、傲慢になったり、好奇心や向上心がうすれることも……
なんとなく満足してしまうわけなので。
そのまま勝ちが続けばよいのかもしれませんが、そう上手くはいかないもの。
勝ちが続くまえの状態にもどってしまうのが、普通ではないでしょうか。
実力があがっていた場合をのぞき。
すると、「なんで上手くいかないのか…」とショックを受けるわけです。
もともとは、それが普通の状態なのに。
勝ちが続くと、普通の状態を見失ってしまうのです。
だれでも、勝ちが続くことを望むものだとおもいます。
でも現実は、上手くいくことがあれば、上手くいかないこともある。
こういうものではないでしょうか。
「勝ちが続いているな…」と感じたら、負けが足りないのかもしれません。
わざと負ける必要はないですが、負けも必要なものです。
より上手くやっていくために。あるいは成長するために。
どう負けるか
負けていないということは、次のことが足りないのかもしれません。
- 出来ないことをやる
- 知らないことをやる
- やりたいことをやる
出来ないことをやる
短所をのばすより、長所を伸ばしたほうがよい。
こう言われることもあります。
とくに事業をしていると、長所、つまり強みをさがします。
強みとは、事業をしていくにあたり、武器になるもの。
なので、まずは武器を手に入れることが求められるわけです。
守ってばかりだと、ジリ貧になるでしょうし…
また、100点をとるよりも、80点を目指せ…と言われることもあったりします。
なにごとも、究めるのは難しいもの。
その「究める」にあたるものが、「80点~100点」のゾーンなわけです。
まずは長所を80点までのばし、あとはそれから…というわけです。
でも、短所だったり出来ないことも、カバーしていく必要はあるでしょう。
もし、こうしたものがあるなら、更なる開拓の余地がある…ともいえます。
苦手意識があると、腰がひけるものです。
でも、放置するよりは、きっとよい結果になるはずです。
知らないことをやる
知らないことは、誰にでもあります。
もし、「知らないけれど、興味はある!」ということがあれば、やってみましょう。
たとえば、使ったことがない道具を試してみる…ということでもよいのです。
すると、「なんか違和感がある…」くらいの負けを経験できるはずです。
それを克服しようとするうちに、ちがった見方ややり方を発見できるかもしれません。
いっぽうで、興味がないときは、それをやった結果を想像するところから始めてみましょう。
その想像のうち、興味があるものに手をつけてみるのです。
知らないことをやるときに、敵になるのが「面倒くさい…」です。
このとき、一つ考えたいのは「仕事は本番だ」ということ。
本番があるなら、練習もあるはずです。
知らないことをやるのは、いわば練習です。
その練習を積みあげてから、本番があるのです。
「面倒くさい…」とも付き合っていく必要があるとおもうのです。
やりたいことをやる
やりたいことがあるなら、是非やってみましょう。
そのために人生がある、ともいえるので。
いっぽうで、次のようなことはないでしょうか。
「やりたいけど、仕事がいそがしくて時間がない…」
「やりたいことをやると、仕事にしわ寄せがくる…」
やりたいことがあるときに、それが出来ないのは、おうおうにして時間の問題だったりします。
これも「負け」といえます。
お金とおなじように、時間も有限です。
ただ、このことは、あまり意識されないこともあります。
時間がないことは、負けとは言わない……と。
大袈裟ですが、今日が人生最後の日だったら何をするか…。
たまには、こんな風にかんがえてみるのもアリだとおもいます。
良いことがあれば悪いこともある
上手くいくことがあれば、上手くいかないこともある。
おなじ意味で、良いことがあれば、悪いこともあります。
そして、これらは表裏一体です。
儲かれば、税金もふえる……という風に。
もちろん、すべてが当てはまるわけではありません。
でも、ときには道理でもあります。
なにかが上手くいったのなら、どこか上手くいかなくなったところがあるかもしれません。
ぎゃくに、上手くいかなくても、なにか良いところがあるかもしれないのです。
つまり、ものごとの見方・捉えかたの問題があるのです。
屁理屈とはちがう次元の。
なので、もし上手くいかないことがあっても、あまり落ち込まないように気をつけましょう。
上手くいかないことについて、理由や対策をかんがえる必要はあります。
ただ、落ち込むと、ムダとは言えませんが、心の負担と時間もかかるもの。
くり返しになりますが、良いことがあれば悪いこともあります。
ものごとは、見方ひとつで変わることもあるのです。
このとき、意外に大事なのが「前向き・ポジティブであること」です。
トラブルや問題の渦中にいれば、こうしたことは考えられないかもしれません。
でも、良いことがあれば悪いこともある。
もちろん例外だってあるはずですが、意識しておきましょう。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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