心の中で顧客をなんと呼んでいるか

顧客の呼びかたは、自分の仕事の捉え方によって変わるはず。

 

顧客をなんと呼んでいるか

顧客の呼びかたには、いろいろあります。

お客さん、お客さま、客。

ご利用者さま、○○さん、会員さま…など。

 

漢字・ひらがなの違いでも印象は変わるかもしれないですね。

また、相手がいるとき・いないとき、メールや手紙、広告。

こういった場面の違いでも、変わるかもしれません。

 

マナーや礼儀のことはさておき、心の中で何と呼ぶか。

本音では…です。

 

それには、いろんなことが影響します。

業界の常識。

付き合いの長さ。

もちろん、お金のこと。

いまの自分の状況。

相手が置かれている状況。

他にもたくさんあるでしょうが、とくに影響が大きいのは、自分の仕事の捉え方だと考えています。

 

仕事とは

仕事とは、商品やサービスを相手にわたし、代わりにお金を受けとること。

商品やサービスを相手にわたすことが、「売る」ということです。

でも、もう少し掘り下げると、どういうことなんでしょう…?

 

それは、相手が必要としているもの・欲しがっているものをわたす。

相手が自分ではできないことを、代わりにする。

 

すると場合によっては、相手に次のような気持ちも生まれます。

「助かった」「嬉しい」「悩みが消えた」

もちろん仕事の具合によっては、「失敗した」「来るんじゃなかった」など真逆のことも。

 

仕事とは、表面的には商品やサービスをわたすことです。

でも、結局は人間同士のつながりでもあります。

なので、自分の仕事をつうじて、相手の気持ちを変えるという言い方だってできるわけです。

 

すこし話がそれますが、次の言葉は、とあるチェリストのもの。

「もし詩心や歌心がないのなら、すべてがあるのに、何もないのと同じ」

音楽家であっても、心が伴わないことがあるのかもしれないですね。

素人からすれば、とりあえず音が並んでいれば、それらしく聞こえるかもしれないですし。

 

…というようなことは、すべての仕事にとって同じではないでしょうか。

相手になにをわたすのか。

それに応じて、必要な心構えや、もっているべき気持ちがあるはず。

それを伝えるのも、仕事といえます。

 

となると大事なのは、相手である顧客のこと。

どんな状況におかれているのか。

どんな気持ちでいるのか。

それにより、わたすべきものは変わりますから。

そして、こうしたことを考えるほど、顧客の呼びかたは変わっていくように思います。

 

自分だったらどう呼ばれたいか

顧客のことを考えるといっても、結局は想像の世界です。

自分だったら、どう呼ばれたいか。

これも、自分にとってヒントになるかもしれません。

 

仕事というのは、たしかにお金を受けとるのが目的です。

でも、相手になにをわたせたか。

そして、相手がどう変わったか。

こんな視点ももってみると、仕事の楽しさにも幅が出るかもしれません。

それが、顧客の呼び方にもあらわれるのかも。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。