「強い経営者」とは別の軸
もし強くあるためにムリをするなら、いつかツケがくるかもしれません。
事業はながく続くもの。
長生きの秘訣も気にしてみましょう。
強い経営者と弱い経営者
強い経営者と弱い経営者。どちらになりたいでしょうか。
弱いほうになりたい…というかたは、きっといないですよね。
なにしろ、事業を経営していくのは大変なこと。
ただでさえ、世の中きびしいですからね。
その荒波のなかで経営していくなら、いろんな要素が必要です。
たとえば…
- ピシッと決めて、サッと行動する
- よくないことがあっても、ありのままに受け入れる強い心
- 強い信念をもって、ブレずに進んでいく
どれも強い経営者なら、きっと持っているであろう要素です。
なるべくなら強い経営者でいたほうが、事業もうまくいくんだろうな…と思います。
ただ、強さって長続きするんでしょうか…?
わたしがそうなので勝手な先入観ですが。
どんなひとも、弱音をはきたいときってあるんじゃないだろうか…と思うのです。
そんなときに、「頑張らなきゃ」とか「弱音をはいている場合じゃない」と自分にいう。
そして、強くあり続けよう…と事業を続けていく。
それができれば理想なのかもしれないですね。
ただ、もしかしたら別の軸みたいのものがあってもよいかも…と気づいたような気が。
それは、強くあることではなく、健康であること。
健康な経営者
強さと健康は、似ているようにも思えます。
たとえばスポーツで強い選手は、きっと健康なはずですしね。
でも、なかにはドーピングだった…ということがあったのも事実。
強さの中には、ときに「ムリして」ということもあるわけです。
いっぽう健康であるためには、ムリはむしろ敬遠すべきもの。
体のどこかに歪みのようなものがたまり、いずれツケがくるでしょうから。
もちろん時には頑張ることもありますが、その後では休まなければならない。
事業は、基本的にながく続くものです。
その秘訣について。
事業は「商い」ともいいますが、それを「飽きない」ともじるのは、たしかに真理かな…と。
また、長生きの秘訣は、やっぱり健康ではないでしょうか。
その健康をキーワードに事業を振り返ってみると、いかがでしょうか。
健康であるためには、適度な運動や、栄養のある食事が必要。
適度に頑張り、暴飲暴食のような経費のつかいかたをしていないか。
もちろん、ここは外せない…という頑張りどころでは、多少のムリも必要かもしれませんけれどね。
そして、かりに健康であったとしても。
充実して強く感じるとき、へこんで弱く感じるとき、それぞれあるものです。
体の調子が、かならずしも毎日おなじではないように。
だから、弱いときがあってもよい…と受け入れることも必要なのかもしれないですね。
弱くあれる場
弱いと感じるときに、それを隠す必要はあるのでしょうか。
むしろ、弱いと感じるからこそ、そのための手当てが必要かもしれないですよね。
弱さを隠してしまえば、その手当もできない。
それが問題だったりするのです。
根本的な解決にならないじゃないか…と。
だから、たとえ経営者であっても、弱くあれる場のようなものが必要かもしれません。
それは家族がいるところかもしれないですし、ひとりの時間かもしれません。
友達かもしれないし、そのほかの相談相手かもしれない。
あるいは音楽や特定の場所かもしれません。
いずれにしても、あるていどの時間のあいだ弱くいることも、変な言いかたですが、健康であるためには必要なのかも。
風邪をひいているときは、ちゃんと寝ることのように。
強い経営者であることは、理想にも思えますし、憧れもあるかもしれませんね。
でも、強さとはべつに、健康という軸もあろうかと思います。
疲れたかも…と感じたら、ちょっと考えてみてくださいね。
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