数字が敵じゃなく味方になるには
数字に興味をおぼえないのは、もしかしたら数字が敵になっているのかも。
味方になる条件を確認しておきましょう。
数字が敵になるとき
数字が敵…と聞くことは、あまり無いかもしれませんね。
でも、数字がなければ…とか、数字を見たくない…ということってないでしょうか。
事業をしているなら、どうしても税金の申告が必要です。
その申告を、決算時期にまとめてやろうとすると、けっこう大変です。
数字なんてなければ…と思うかもしれないですね。
ただこれは、敵とまではいえないもの。
せいぜい邪魔だな…くらいのものでしょうから。
敵とおもえるのは、たとえば売上や利益の目標があるとき。
それらが達成できたときは、安心することもありますよね。
「できた…!」と。
でも、そこで安心しなければ、もっと増えていたかもしれません。
自分で勝手にブレーキを踏んでしまうようなことも、ないとは言えないですから。
可能性をつぶす…とかんがえれば、敵と言えるのではないでしょうか。
あるいは、どうしても目標が達成できそうにないとき。
それでも、「できない」とは言いたくないとき。
こうしたことが、粉飾決算につながることもあるでしょう。
それにより、一時はものごとがうまく進むかもしれません。
そんな数字は、いっけん味方のようにもおもえます。
でも、バレたときにはどうでしょうか。
粉飾したウソの数字とホントの数字、それぞれが何らかの不利益をもってきてしまいます。
その不利益をかんがえれば、敵…とかんじるはず。
ほかにもテストや審査などでは、たった1点のちがいが明暗を分けることも多々あります。
ぜんぜん関係のない立場からみれば、どんぐりの背比べにみえるようなとき。
中にはたまたま上手くできたり、突発的な事情で力を発揮できないかたもいたかもしれません。
それでも数字だけを基準として、1点のちがいで結果が左右されることもある。
能力などにあきらかな違いがないとしても。
こんなときは、数字はつめたくて残酷な敵におもえます。
もちろん、結果が良かったほうにいれば、味方とおもえますけれどね。
ただ、数字を味方につけるには、ほかにも条件があるのです。
味方になるには
数字が敵になるときの共通点は、つぎのことです。
- 結果にかかわらず、過去のものであること
付け加えるなら、続きがない…と。
たとえば、もし目標が達成できたとして、「それでは足りない」とおもえるなら。
そこでブレーキを踏むこともないでしょう。
可能性はさらに続くわけです。
そして目標が達成できなかったとしても、「つぎは上手くやる」とおもえるなら。
その数字をきっかけに、頑張る力が生まれるかもしれません。
お金が足りなくなってしまうことは、正直キツイことです。
ただ事業では、信用も大事な要素。
無理筋をとおそうとせずに、つぎのタネ銭をいくらか残しつつ、作戦を練り直すために雌伏することも選べるわけです。
このように、将来に続きがあるとき。
そんなときは、目標や越えなければならないものなどとして、数字は勝手に、自分にとってなにかしらの力を生むきっかけを作ってくれます。
味方と言っていいのではないでしょうか。
まとめ
数字は、将来をふまえて考えたり行動しようとするときに、はじめて味方になってくれます。
自分が前向きか後ろ向きかにより、敵にも味方にもなるのです。
あらためて、事業の数字をみてみましょう。
それが自分の敵になるか味方になるかは、自分次第…と。
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