数字は外国語か日本語か

できれば数字は、外国語ではなく日本語とおなじような感覚を持ちたいもの。

そして日本語だとしても、さらに良く使えるなら…ということも考えてみましょう。

 

外国語のように感じるなら

数字を苦手にかんじたり、あるいはあまり興味がなかったとしても。

数字を外国語のようにかんじるかたは少ないかもしれませんね。

ふだんの生活では色んなところに出てくるし、買い物をするなら必須ですからね。

 

でも会計のことになったとき、数字が外国語のように思えることもあるかもしれません。

複式簿記を知らなければ、まるで文法が分からないようなものですから。

だから、もし数字も経営に取り入れたいなら、外国語の勉強…のようなことが必要になってくるわけです。

ほんとうの外国語ほどではないので、かなり大袈裟な表現ですけれどね。

 

ただ、黙っていても覚えられるほどでもないのが実情です。

多少は、図やグラフなどで理解を緩和できる部分はあるものの、決定的なのはつぎのこと。

いわば文法にあたる考えかたですね。

  • 数字が1つ動くなら、かならず他で1つ以上の数字が動く

 

たとえば、お金を受けとるなら。

お金が増えると同時に、おなじ金額が売上になる…なら分かりやすいですよね。

でも売上は、お金を受けとるより前に、仕事が終わったときに利益の計算に組みこまれるもの。

だからお金を受けとったとしても、利益は変わらないかもしれない。

 

変な風に聞こえるかもしれませんね。

でも考えかたが変われば、複式簿記を知れば、きっと分かるはずですよ。

外国語を話せるかたは、単語がでてくる順序が日本語とはちがうのではないか…とおもいます。

すこしそれに似た雰囲気というんでしょうか。

数字をみたときの考えかたが変わる…と。

 

日本語のように感じたとしても

複式簿記の考えかたを知り、数字を日本語のように感じたとしても。

使いかたに課題がのこることもあります。

 

たとえば国語のテストで、半ページくらい小説かなにかの抜粋があったとして。

「なぜ○○になるのか、30文字以内で答えなさい」

こんな問題ってなかったでしょうか。

 

どう感じるかなんて、人それぞれだよね…とは思いつつも。

目のつけどころと言うのでしょうか。

おそらく上の問題は、テストをつくった人が、なにかしら重要だと感じたところのはず。

それと同じように、経営者にとって、そして事業にとって。

決算書などの会計データのなかには、重要になる数字があります。

それを見つけられるかどうか。

 

売上や利益は、どんなかたでも目に留まるところ。

でも、それを生み出す、あるいは原因などは、ほかの数字に隠れています。

それを探り出すには、事業の仕組みがどう数字に置きかえられているかを知らなければならない。

あっちが動けば、こっちは変わる…ということって多いですから。

 

たとえば短い物語を読んだとして。

会計データというのは、事業の過去の物語ですからね。

その物語を読むにつけ、「なぜ、そんなことを」と感じることもありますよね。

そんな感想を、数字のなかに持つことができるかどうか。

数字を日本語のように感じたとしても課題があるかも…というのは、こういうことなのです。

 

日本語をさらに良くするには

言葉とおなじく、数字にもいろんな使いかたがあります。

語彙というと、すこしちがう気もしますが。

 

たとえば本を読むと。(数字じゃなく日本語のことですよ)

いろんな考えかたや語彙、表現があることを思い知らされます。

「これは好き」とか「肌に合う」とか「影響される」とか、いろいろ。

そんなことを感じ、じぶんでもちょっと使ってみる。

ということを通して、日本語もさらに良くなっていくものだとおもいます。

もちろん会話のなかでも、こういうことはありますよね。

 

おなじようなことが、もし数字でもあるなら。

とうぜん数字の使いかたも良くなっていくはず。

そんなことも考えてみましょう。