お金を使ったときに気持ちも変わるか
事業は、お金とモノやサービスの交換…というのが建前にあたるもの。
本音にあたるものも、考えてみましょう。
お金の価値
お金を稼ぐのは、大変です。
とくに事業でお金を稼ごうとおもったら、多くのことを考えなければなりません。
だれに、何を、どんな風に売るか。
基本的な要素は、これくらいのものです。
でも、売るというのは、そうそう簡単なことではありません。
上手くいかないのが、当たり前ともいえます。
なので、考えることもどんどん増えていくもの。
どれくらい大変なのかはさておき、そうまでして稼いだお金は何なのか…?
とうぜん一部は、事業のために残しておかなければなりません。
事業は、かならず先にお金がでていき、後から売上として戻ってくるので。
タネ銭がなければ、事業を続けられないわけです。
ただ、浮いているお金はどうしましょう。
もしお金が存在しなければ、物々交換になるでしょうか。
すると、受けとるものによっては、保存がききません。
うっかり魚や野菜でも受けとり、早々に食べなければ、くさってしまいます。
でも、お金だったら保存ができる。
1年先でも10年先でも、自分の好きなときに使える。
だから、お金には集める価値があるわけです。
裏を返せば、使わなければお金に価値はない…ともいえます。
もちろん、備えとして残しておく分はのぞきますが。
ただ、お金をお金として持っているだけでは、お金ほんらいの役割は果たせない。
お金は、それと引きかえに何かを手に入れるための道具ですから。
お金を使うときの気持ち
お金をつかって、どんなものを手に入れるか。
たくさんの選択肢がありますよね。
生活のため、どうしても必要なものがあります。
事業をより良くするため、つかうにしても考えなければならないものもあるでしょう。
同調圧力に負けて、しょうがない…ということもあるかもしれません。
あるいは、ギャンブルで一発おおきなものを狙ったり。
ときには、後先を考えないでつかっちゃうこともあります。
きっと、何を手に入れるかにより、気持ちも変わるのではないでしょうか。
どうしても必要なら、感想はないかもしれません。空気のように。
見返りが欲しいときは、「上手くいってくれ」かな。
行きたくもない飲み会なら、「あぁ、もったいない…」かも。
ギャンブルで負けたのなら、「やるんじゃなかった」とか。
そんな中に、「これは良かった。また買おう」ということもなかったでしょうか。
もし、そうした気持ちをお客さまにも持ってもらえるなら…
事業はきっと上手くいくはずです。
事業とは、お客さまの気持ちを変えること。
こんな風にも言えるはずです。
すると、考えることはもっと増え、さらに大変になるかもしれないのですが。
まとめ
だれかが持っているお金は、その人が時間や労力をかけて手に入れたもの。
いっぽう、だれかに何かを売ってお金を手に入れるにも、それなりの時間や労力が必要です。
売るということは、互いの、その時間や労力同士の交換ともいえるのです。
過去の体験を交換する…というと大げさでしょうか。
お金をつかい何を手に入れるか…というのは大事です。
ひょっとしたら、取引の裏には人の気持ちがあるというと、キレイごとに聞こえるかもしれません。
でも、それが事業のキモであるように思うのです。
事業は、人がいるから成り立つものですから。
もちろん、商品やサービス自体も大事ですけれどね。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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