失敗にも良い・悪いがある
やりたいことや欲しいものがあるなら、失敗は避けるのではなく、失敗からなにかを得られるように向き合いましょう。
もし避けるなら、可能性が狭まります。
失敗は避けてとおれない
せっかく起業したからには、何かやりたいこと・欲しいものなどがあると思います。
今はできていない・持っていない何かが。
そのためには、今までやったことがない行動をする必要があるわけです。
初めて歩く道、のような。
かりに、以前にやった経験があることをなぞったり誰かの真似をするとしても、うまくいく保証がないなら、それは今までやったことがない新しい経験といえます。
事業のようにお金や時間・手間など多くのものがかかっているものについて、新しい経験をするとき、「失敗するかも…」あるいは「うまくいくか分からない」という思いが頭をよぎると、躊躇するものです。
失敗はしたくないですから。
もし失敗すれば、それにかけたお金や時間なども失ってしまうように思えます。
でも、なにか新しいことをするときに、失敗をしないことはあり得るのか……
たとえば次のようなことを、振りかえってみましょう。
- 話す、聞く
- 歩く、泳ぐ
- 勉強
- 自転車・車の運転
- 仕事
「失敗して痛い」と感じるものだけではなく、スルーしても良さそうな失敗や気がついていない失敗までふくめれば、おそらく失敗ゼロでこれらのことを切り抜けられるほうが珍しいはずです。
それに、失敗を「自分の思う通りにいかないこと」と定義すれば、たとえば人間関係のように、その失敗は毎日のように起こるものではないでしょうか。
なので、失敗ゼロでやり過ごす……という考えかたにはムリがあります。
また、失敗を避けて通ろうとすれば、自分の行動がせばまり、将来の可能性自体がすくなくなってしまうでしょう。
失敗は、避けては通れないものと思って付き合っていくのがよいと思うのです。
良い失敗・悪い失敗
ひとくちに失敗といっても、良い失敗と悪い失敗があります。
もし、その失敗から、経験や教訓など次にやるときに役立ちそうななにかが得られるなら、それは良い失敗です。
「二度とやらない…」という教訓だってアリです。
いっぽう、その失敗からなにも得られないなら、それは悪い失敗です。
たとえば、何かやりたいことがあったとき……
最初からすんなり上手くいくことは少ないです。
でも、1回目をふまえて、2回目はなにかを変え、それでも上手くいかなければ3回目もなにかを変えてみて……
と、上手くいくまでこんなサイクルを繰り返すでしょう。
それが本当に欲しいものなら、こうしたことを上手くいくまで続けるものです。
あるいは、道中でちがうことに興味をもち、道を変えることもあるでしょう。
欲しいものが変わることだってあるので。
それでも、そこには1回目や2回目などの失敗が活きているはずです。
いっぽうで、次のようなことをきっかけに何かを始めるとき……
- ○○さんは上手くいったって聞いた
- 情報を鵜呑みにする
- 理解できなくても疑わない
- すでに敷かれたレールにのり、自分の頭で考えない
このようなことを前提にして失敗をしたときは、悪い失敗であることが多いです。
痛くない失敗であることも、多いかもしれません。
転んでもタダでは起きない
一般に、スモールビジネスでは、ヒト・モノ・カネなどの資源は大企業のように多くはありません。
そのため、いろんなことを浅く広くやっていると埋もれてしまいます。
より売れやすくするには、浅く広くの逆で、狙いをしぼり資源も集中させるのが王道です。
事業をつづけていくには、売れることも必要なので。
これは失敗についても同じです。
失敗も、自分が狙っているところに集中させるのです。
それも次に活かせる良い失敗を。
なので、悪い失敗をしている余裕はないと思いましょう。
なにかをやるなら、事前に自分の頭でかんがえて、自分なりの予測をしてみましょう。
本やセミナーで情報を得たり、だれかのサポートがあるときでも同じです。
かならず自分なりの予測をしてみる。
その過程で、税金やお金・数字だって強くなります。
転んでもタダでは起きないのが、良い失敗です。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
当事務所のサービス