数字をつかって話せるようになるには

数字があることで、ものごとは曖昧ではなく具体的になる。

その数字の理由を、相手が分かるように伝えるのが、話すということ。

ふだんの生活では、だれでも出来ているはずです。

 

数字はだれでもつかっている言葉

数字は、言葉の一部です。

ふだんの生活でも、頻繁にでてくる言葉。

ものの値段や日付け・時刻、電話番号、体重、温度、ものの量などなど。

朝起きてから、夜寝るまで、たくさんの数字に触れているはずです。

 

数字が存在しない世界って、想像できないですよね。

買い物するにも悩みそうだし、仕事なんかどうするんでしょう。

 

数字がなければ、どうしても伝わらないものがある。

その何かを伝えるためのものが、言葉。

なので、数字は言葉なのです。

 

こうした数字は、会話や頭の中で、だれでも違和感なくつかえているもの。

そうでないと、生活も成り立たないでしょうから。

つまり、だれでも数字をつかえているわけです。

もちろん、数字をつかって話すことも。

 

付け加えるなら、つかえることと間違うことは別のものだということ。

つかえるとは、相手に伝えられる…ということですから。

それに、間違いは直せばよいだけのことですし。

 

でも、ふだんの生活ではなく、算数や数学の勉強あたりになってくると、「出来る・出来ない」という意識が生まれてきます。

テストの点数がついてしまうから。

つかうことは出来ているのに、自分には出来ない数字が存在する。

その出来ない数字があることで、ちょっと腰が引けてしまう。

いわゆる苦手意識です。

 

この苦手意識は、事業において「決算書が読めない」とか「どんぶり勘定」となってあらわれます。

すると、「数字をつかって話せない…」という考えになってしまう。

ふだんの生活ではできているのに。

 

数字をつかって話せるようになるには

事業において、数字をつかって話す。

これは、ものごとが曖昧ではない…ということです。

「少し」とか「たくさん」ではなく、「残り2個」とか「目標まで100万円」。

こんな風に話し、相手に分かってもらうということなのです。

 

カギになるのは、「なにが」少しとかたくさんなのか。

そのなにかを「知っているかいないか」ということです。

 

もちろん、そのなにかは決算書などでズラッとならんでいる数字に含まれている可能性は高いです。

「じゃあ、ムリだよ…」

もしそう感じるのなら、それは少し違います。

 

言葉、たとえば日本語を話せるようになったときは、どんな経緯だったでしょうか。

生きていくのに必要最低限の外国語でもよいです。

 

だれでも、単語ひとつ、短いフレーズ、生きていくのに必須のこと。

こうしたことから覚え、話せるようになってきたのではないでしょうか。

 

たとえ何才で起業したとしても、経営者としてはゼロ才からの出発です。

そして、経営数字は学校では勉強しないもの。

だれでも、ゼロ才そしてゼロ知識からのスタートが普通なのです。

 

であれば、少しづつ始めていきましょう。

必要最低限のことから。

事業を続けていくのに必要な利益やお金はいくらか。

生活していくのに必要な役員報酬はいくらか。

こうしたことを知るところから始めてみましょう。

 

それから、その知った数字をだれかに伝える。

その相手は、自分自身でもよいです。

「なぜ、その数字になるのか」と相手が分かるように。

 

ふだんの生活では、「○○は?」という事に対して、数字だけを答える。

これだけで会話が成立することもあります。

でもそれは、前提や理由が互いに共有されているからではないでしょうか。

 

伝えるとは、相手に分かってもらうこと。

自分が知ったことを、理由とともに話す。

これを繰り返すことが、数字をつかって話せるようになるための道筋です。

知る過程で、出来てしまうかもしれませんけれどね。

 

まとめ

自分が知った数字を、「なぜその数字になるのか」という理由とともに、だれかに伝える。

これを繰り返すことが、数字をつかって話せるようになるための道筋です。

 

数字をつかって話すのは、ふだんの生活ではだれでも出来ていること。

もしかしたら、ハードルを上げているのは自分自身かもしれない。

そんな可能性にも注意しておきましょう。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。