数字を苦手に感じるときにかけるひと手間

会計データは、建物における図面のようなものです。

数字が読めないというのは、図面をみても完成したときのことが想像できないようなもの。

その想像をしやすくするために、ひと手間かけてみましょう。

数字が読みにくい原因のひとつ

決算書など会計データの数字は、すべておなじ大きさで表示されます。

これも、数字を読みにくくする原因のひとつかもしれません。

 

たとえば「100」でも「10,000」でも、おなじフォント…と言うんでしょうか。

かりに大きさを比べるなら、「10,000」は「100」の「100倍」です。

もし、こんな感じに表示されるなら。

 

100    (←「100」と書いています)

10,000

 

数字のとらえかた、それぞれの重要性などは違ってみえるのでは…とおもうのです。

「あ、100は気にしなくても大丈夫」などと。

実際にうえのように表示されたら、かえって見づらいんですけれどね。。

 

数字ではなく、お金なら。

「100円」はコイン、「10,000円」は顔つきのお札。

見た瞬間にちがいが分かります。

 

会計データには、たくさんの数字が載っています。

くわえて、簿記特有の慣れない言葉も。

それらを目にしたとき、まずパッと見がよく分からない。

だから、すべてに目を通そうとしてしまう。

すると、意味が分からない言葉でつまづいたり、こんがらがったり、かえって分かりにくくなる。

数字に慣れていないと、こんな悪循環におちいることもあるのです。

 

そんなことにならないようにするには、手書きで図にしてみるのも良いですよ。

 

手書きで図にしてみる

図にするときは、大枠から。

合計値だけをひろい、たとえば損益計算書なら、まずは次のように。

 

 

こう書いたあとで、内訳を書き込んでいくのがよいとおもうのですが。

その内訳を書き込むときのことについて。

たとえば、損益計算書が2つあったとしましょう。

 

 

これは、数字がすべておなじ大きさで表示されている状態です。

収入などの数字はちがうのに、おなじ高さですからね。

だから、比率を考慮して、つぎのように書いてみる。

 

 

このようにしてみると、「売上が増えても利益は減っていた」ということも目につきやすくなります。

比率にあわせた図にすると、数字はつかみやすくなるのです。

 

なかには数字がちいさくて、図にすると線のようになってしまうものも出てくるかもしれません。

そうしたものは、基本的には重要ではないもの。

重要なものから、つかんでいくようにしましょう。

 

そして、会計データというのは過去のもの。

気になるのは「これからどうなるか」だとおもいます。

そんなときは、現状をベースに「もし○○なら」ということを、いったん、つぎのように矢印などで書き込んでみましょう。

 

 

うえの図には、経費などの内訳が書いてありません。

でも実際に内訳も書いておけば、「売上と○○費」などの関係が分かりやすくなります。

きっと想像もしやすくなるはずですよ。

そして想像ができたら、おなじく比率に合わせた図にしてみる。

(貸借対照表もあるとよいですよ)

 

おおきな建物などを建てるとき。

図面をひくだけではなく、完成したイメージやミニチュアを作ることってありますよね。

それと同じこと。

すると、将来がより身近にかんじられ、行動するきっかけの一つにもなるとおもうのです。

 

なぜ数字を見るのか…といえば。

それは自分の行動を変えるためでもあります。

もちろん問題がなければ、変えなくてよいこともありますけれどね。

すくなくとも、ここまでの事をしておけば。

つぎに会計データをみるときは、きっと見え方も変わっています。

図にするのはすこし面倒かもしれませんが、ひと手間かけてみましょう。

 

まとめ

会計データは、慣れないと読みにくいものです。

その一つの原因が、すべての数字がおなじ大きさで表示されること。

大きさがちがうと、かえって見づらいんですけれどね。

 

でも、会計データというのは、建物における図面のようなもの…といえます。

そして数字が分からないというのは。

図面をみても、完成図がイメージできないようなもの。

そのイメージする助けになるのが、手書きで図にしてみることです。

ひと手間かける価値は、あるはずですよ。