お金に困ってなくても金融機関から借入れをするべきか?
- お金があるなら借入れしなくても大丈夫だよね
- 借りるなら、お金が必要になってからにするつもり
お金に困ってないのに借入れをするのは、万が一の備えや資金繰りの問題から解放されるためです。
無借金経営というとよい響きに感じるかもしれませんが、「実質」無借金経営でもよいのではないでしょうか。
借金はなんかイヤ、という気持ち
借入金・融資、つまりは借金(負債)ですが、多くのかたがネガティブなイメージをもっています。
無借金経営というと良いことのように聞こえるものです。
とくに、事業をはじめるときの資金を苦労しながら貯金してきた方にとっては、尚更でしょう。
借金なんかバカらしい、利息ももったいないし……
たしかに、プライベートで返すあてのない借金はバカらしいです。やらずに済むなら、やらないに越したことはありません。
利率も平気で10%台になりますし、そもそも返せなかったら大変です。
ただ、会社(事業)となると話はすこし変わります。
不測の事態に備えなければならないからです。
もし、経営者に事故など万が一のことがあったらどうなるでしょうか?
しばらくの間、売上がストップしてしまうことを考えたほうが良さそうです。
また、経営者ではなく、大口の取引先に倒産などがあった場合も同じです。
売上の回収が難しくなってしまうので、あてにしていた入金はなくなります。
こういうことに備えが必要なのです。
というのも、会社が倒産するのは、赤字のせいではなく、お金がないことが原因だからです。
仕入や経費などの支払いができなくなったときに、会社は倒産します。
赤字であっても、これらの支払いができれば、事業は続いていきます。
なので、借りたとしても、ほとんど手をつけない、借りた分を使わないという運用の仕方になります。
無借金経営ではなく、「実質」無借金経営を目指すのが良いのではないか、ということです。
必要だから借りるのではないのです。
もちろん、スタッフの有無など事業の状況にもよりますので、義務とか必須のことではないですよ。
また、不測の事態を考えたうえでも借入れは必要ない、ということもあるでしょう。
お金に困ってないのに借りる理由
困ってからでは借りられない
金融機関から借入れをするさいに、困ったときには借りられないという問題があります。
お金に困った原因ってなんでしょうか。
だいたいが過去の赤字や計画性のなさです。
そして、こういう体質って変わりにくいところがあるものです。
お金を貸す金融機関はどう思うでしょうか。
「貸したお金は返ってくるんだろうか?」
(慈善事業でやっているわけではないのです)
つまり、借入れの申し込みをしても借りられない、または借りれたとしても審査に時間がかかることになってしまうのです。
もし、お金があるのに借り、そして期日通りに返してきた実績があれば、すこし話は変わります。
実績、つまり信用があるからです。
期日を守る、ルールをちゃんと守るという信用です。
そのため、必ずしも希望通りの金額にはならないかもしれませんが、審査にとおりやすくなり、かつ、時間も早めになるでしょう。
保険はどうか?
自分が病気や事故にあったときのための保険です。
これらの保険は、ほとんどが健康体のときに加入するものです。
万が一に備えて。健康に問題がないのに。
保険料は掛け捨てが基本ですが、バカらしいとは思っていないはずです。
お金に困ってないときに借入れをすると、とうぜん利息を払わなくてはいけませんが、保険料と比べるとどうでしょうか。
自分の体も会社も、万が一の備えという面では同じです。
利息は、掛け捨ての保険料とも言えないでしょうか。
経営への影響は?
ヒト、モノ、カネ。
このうち、お金の問題について「お金が足りない!」という資金繰りの問題から解放されるのは、どれくらいの価値があるでしょうか。
お金に困っていないのに借りるのは、この問題のためです。
もちろん、解放されるといっても、日々の意識は必要ですが。
空いた時間で他のことができる。
ムダに利息を払う感は完全には抜けないかもしれませんが、自分がやりたいことのために、より多くの時間をつかえることにもなるのです。
まとめ
お金に困ってないのに借入れをするのは、万が一の備えや資金繰りの問題から解放されるためです。
完全に無借金経営でなくても、「実質」無借金経営であればよいのです。
結果、自分がやりたいことに、より早く近づけるのではないかと思っています。
※ 記事作成時点の情報・法令等に基づいております。
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