コスパとタイパを超えないと心は動かない
誰でもトクをしたいものなので、コスパやタイパがよいものは売れるでしょう。
いっぽうで、プライスレスという言葉もあります。
欲しいのはお金なのか・心なのか、考えてみましょう。
コスパもタイパも必要
コスパとは、費用対効果をあらわすコスト・パフォーマンスの略語です。
なにか支払いや投資をしたときに、その見返りにどんな結果や効果があるか。
いっぽうタイパとは、時間対効果をあらわすタイム・パフォーマンスの略語です。
つかった時間にたいし、どんな結果や効果があるか。
どちらも比較的わかい世代のかたがよくつかう言葉なので、使いかたなどになじみがない方もいるでしょう。
コスパやタイパがよい・悪い、あるいは高い・低い。
こんな風にいわれても、ピンとこないかもしれません。
でも、コスパもタイパも経営において重要です。
お金も時間も有限なので。
新しいことをはじめるとき。既にやっていることを改善するとき。
どちらも経営においてよくある場面ですが、できれば失敗はしたくないものです。
失敗しても経験はのこりますが、お金と時間を無駄にしたように感じますから。
こんなとき、先駆者の真似をしてもよいし、すでにあるモノや考え方を試してみるのもよいでしょう。
でも、自分にとっては初めてのこと。
それが自分に合うという保証はありません。
なので、気になったことをとりあえずやってみるのもよいと思います。
うまくいっている人って、行動力がありますし。
でも、お金も時間も有限であることをかんがえると、行動するまえに結果や効果をかんがえる必要があるとも感じます。
コスパやタイパを検討するわけです。
お金や時間をよりよくつかうために。
ですが、こんなときのコスパとタイパは、自分が基準になっていることを忘れてはいけません。
商売の目的は、売ることですから。
コスパとタイパを超えないと心は動かない
どうやったら売れるのか。
これは、すべての経営者が悩むことです。
コスパもタイパも魅力的なことばですし、コスパがよいもの・タイパがよいものも売れるでしょう。
支払いにたいして、よりよい結果や効果を手にできるので。
トクしたいのは、誰でも同じです。
いっぽう、コスパやタイパとはべつに、プライスレスという言葉もあります。
コスパとタイパからは「損得勘定」が連想されるのにたいし、プライスレスからは「お金では買えないもの」が連想されます。
どちらがよい・悪いというはなしではないですよ。
どうやったら売れるのかをかんがえるとき、いろんな言葉が目安になるということです。
コスパとタイパで変わるのは、お客さまのお金や時間です。
いっぽうプライスレスで変わるのは、お客さまの心かもしれません。
コスパとタイパでお客さまの心が動かないとはいいませんし、商売には損得も大事です。
ですが、金の切れ目が縁の切れ目というように、心が動いたほうがなにか強いと思うのです。
金に糸目はつけない、なんて言われたら嬉しいですよね。
では、心を動かすためにはなにが必要か……?
これは、とても難しいことです。
まずは、自分の心も動く必要があります。
興味がなければ、商品開発やサービスにも身が入らないものでしょう。
好き・嫌いが軸になるものかもしれません。
また、それが非日常であることも必要です。
ふだん目にしているものや当たり前のものでは、心は動かないでしょう。
もしかしたら、距離が近いことも必要かもしれません。
食べ物を、じっさいに食べてみないと分からないことのように。
こんなとき、興味の延長にあるムダや失敗など普通じゃないものが活きてきます。
コスパやタイパを追求するときには避けられがちなものも、活きてくるのです。
当たり前の枠をこえるために。
商売では、もちろん損得勘定も大事です。
また、生きていくうえではお金も必要です。
でも、せっかく起業したなら、商売の一部でもよいので、心が動くかどうかということも考えてみましょう。
まとめ
経営においては、コスパやタイパを判断材料にすることも重要です。
商売の目的はお金を稼ぐことでもあるので。
ただ、売れるかどうかを考えるときには、コスパやタイパを超えてお客さまの心が動くかどうかを考えることも必要です。
プライスレスという言葉も魅力的ですよね。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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