ご相談のメールに盛り込んでていただくとよいこと
ある問題をどう見ているか、そしてどう解決したいか。
ご相談は、この2つのことから始まります。
メールの難しさ
仕事柄よくメールを書きますが、時間がかかることもあります。
1通に30分くらいかかることもザラに。
「なぜ、そんなに時間がかかるのか」を、そう深く考えたことはありません。
ただ、「このメールを読んだら、相手はどんな反応をするか」はよく考えます。
なので、誤解されないように、そして相手が望むすこし先のことまで触れる。
そのときには、想像とか推測もするわけです。
あることが伝わった後で、相手の望みがどう変わるかは分かりません。
そして先のことには、複数の可能性があることも多いですから。
その想像などに、時間がかかっているのかもしれない。
ここまでは、わたしがメールを書くときの話。
メールを受けるときも、想像や推測に時間がかかるのはおなじです。
そうした想像などの必要がないものを、分かりやすいメールというのかもしれないですね。
わたしがメールを受けるときに、よく想像することを書いていきます。
メールに盛り込んでいただくとよいこと
ご相談でいただくメールでは、現状や問題はほぼ必ずふれられています。
そこへ、次のことも盛り込んであると、答えはより納得感のあるものになるはずです。
- 問題がおきている理由と、その根拠
- ご自身なりの解決方法と、その結果
これらはすべて、「自分はこう思う」という主観で結構ですから。
問題がおきている理由と、その根拠
「いま○○という問題があるのは、△△のせい」
「なぜなら、×××ということが過去にあったので」
たとえばこんな風に触れられてあると、問題はよりクッキリ浮かび上がってきます。
じつは、ご相談でまず最初にお聞きするのは、このことです。
問題がおこった背景や、それをご自身がどう捉えているかということ。
たんに知識やノウハウをお伝えするだけで解決するのなら、それもよいです。
でも、問題の根っこは意外なところに隠れていたりします。
とくに気持ちの問題は、重要ですから。
人は見たいものしか見えない…ともいいますし。
税理士のところへくる相談は、税金や会計のことがほぼすべてです。
これらは、お金の問題だったりもします。
「うまく節税したい」
「数字の間違いをなくしたい」
これらの裏には、ムダにお金を払うのはもったいない…という気持ちもあるのではないかと思うのです。
そして、お金と気持ちは切っても切れない関係にあるもの。
税金を払うのが痛いのは、そのせいでもあります。
ただ、視点を変えると、気持ちも変わります。
たとえば「税金が減れば、手取りも減る」あるいは「税金が増えれば、手取りも増える」という道理。
まっとうな節税をのぞき、税金が減れば、手取りが増えることはないのです。
すると、「税金が減るのは、むしろ困る」ということも。
(法人税や所得税など利益にかかる税金のお話です)
税金を見るか、手取りを見るか。
どちらを見るかで気持ちも変わるのです。
とうぜん、解決策も変わります。
なので、ある問題の背景や、ご自身はそれをどう思っているかが大事なのです。
ご自身なりの解決方法と、その結果
「この問題は、こんな風に解決できるのではないか」
「すると、将来はこう変わるはずだから」
こんな風に、その問題について、ご自身はゴールをどう捉えているかも大事です。
もしかしたら、「答えだけ欲しい」ということもあるかもしれません。
でも、問題から解決までの過程を知れば、応用がきくはずです。
つぎは、自分一人でもできるかもしれません。
また、そのゴールが無理なら、「なぜ無理か」におうじて今後の対策も変わります。
そのときには、ご自身の判断も必要なのです。
その判断は、理由によって変わるはずですから。
見当違いなことをいうと、恥ずかしいと思うかもしれませんね。
でも、それは次から変えればよいこと。
その恥ずかしいが多ければ多いほど、自分はより良く変われると思いましょう。
むしろ、恥ずかしいと思う機会が少ないのは、もったいないのです。
時間は有限ということもありますから。
まとめ
ご相談のメールに盛り込んでいただくとよいことについて、みてきました。
実を言えば、盛り込んでなければお聞きするんですけれどね。
答えも大事ですが、過程も大事。
そして、ご自身はどう思っているかはより大事なのです。
※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。
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